研究課題/領域番号 |
10770453
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
長谷川 智之 北里大学, 医療衛生学部, 助手 (10276181)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | PET / 3次元モード / MP4A / アルツハイマー病 / モンテカルロ / 視野外放射能 / Monte-Carlo simulation |
研究概要 |
トレーサMP4A(11Cメチル4ピペリジルアセテイト)を用いたアルツハイマー病患者他を対象とした脳AchE活性の動態測定を具体的対象とし、最新の高感度3次元モードPET(陽電子放出断層画像診断法)における測定面での物理的な問題点を検討した。 3次元モードでのPET測定においては、空間分解能や感度等の基本的装置物理特性が各種データ収集パラメータの値に大きく影響されることを、ファントム実験により示し詳細に分析した。 MP4Aを用いた脳AchE活性の動態測定における胸・腹部の放射能、すなわちPET装置視野外放射能による系統的誤差を、ボランティアー測定、ファントム実験、モンテカルロシミュレーションにより分析した。その結果、モデル解析結果としてのk3パラメータ、すなわち脳AchE活性に与える系統誤差は1%未満であることを示した。 PET装置モンテカルロシミュレーションプログラムの開発を進め、最新の3次元モードPET装置や視野外放射能分布に対応するよう修正を加えた。モンテカルロ計算の結果、視野外放射能起因の検出されたガンマ線の半数は視野外物質中で散乱を受けていることなど様々な重要な情報が得られた 視野外放射能をシールドするための外部エンドシールドの有効性をファントム実験とモンテカルロシミュレーションにより詳細に分析した。 PETとうい手法はまだ発展途上にあり、新たな装置や解析法の開発により、その有効性はさらに向上するものであると考える。本研究成果をさらに発展させ社会へ貢献するような成果に結びつけたい。
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