研究課題/領域番号 |
10770492
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
勝元 栄一 大阪市立大学, 医学部, 助手 (90271189)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 精神分裂病 / メタンフェタミン / フェンサイクリジン / 陰性症状 / 遺伝子発現 / RAP-PCR |
研究概要 |
1)平成10年度は研究ではフェンサイクリジン(PCP)およびメタンフェタミン(MAP)10mg/kgを14日間連続皮下注射した群と生理食塩水14日間連続注射群および無処置群の脳における遺伝子発現についてRNA arbitrarity primed PCR(RAP-PCR)法を用いて比較し、PCP群において特異な変化を示すcDNA断片を13種類サブクロー二ングした。 2)平成11年度の研究では、PCP連続投与によって特異的な発現変化を示した13種類のcDNA断片について、RNase protection assayを用いて無処置群、生食14日連続投与群、MAP14日連続投与群、PCP14日連続投与群の4群の脳でのRNA発現量を比較し、得られたcDNAが実際に差異のあるmRNAを反映しているかを確認した。 3)このうち12種類は4群間で明らかな遺伝子発現の差異は認められなかった。また、一つだけ予想に反してMAP投与群において、遺伝子発現が消失していた。 4)RAP-PCR法の問題として定量性が疑問視されており、今回の研究ではRAP-PCR法で認められた遺伝子発現の違いがRNase protection assayでは認められなかった。 5)しかし14日間投与ではその差が認められなかったが、28日目投与ではその差が明らかになるのかもしれず、現在28日間投与動物での4群間の差異を検討中である。 6)また、14日間MAP投与群で6匹のうち3匹で発現消失していたものについても、28日目投与動物での発現を確認する予定である。
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