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うつ病再発予防のためのサイコエデュケーション-UCLAとの共同研究から

研究課題

研究課題/領域番号 10770494
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

忽滑谷 和孝  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00218257)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワードうつ病 / 気分障害 / 心理教育 / 認知行動療法
研究概要

精神科外来にてDSM4で、major depressionと診断され、寛解状態にある患者に対して、心理的介入を行いその効果判定を検討した。介入方法としては、Munoz R.F.のthe prevention for depressionを日本人向けに翻訳した「抑うつ気分の予防のための講習」を用いある程度の効果が認められたが、行動療法的アプローチを講習の中心として認知的アプローチは思考に気分が影響を与えているという理解にとどめ、ビデオも短縮した改訂版を使用し、そのうつ病再発予防効果について、検討した。前回報告した14例より講習参加者数は増え28例に至った。評価項目としては、前回使用したCES-D(Center for Epidemiologic Studies of Depression)は、自記式のうつ病状評価尺度であるが、 BDI(Beck Depression Inventory)と重複する点が多く、協力者の負担にもなるために、割愛した。平均年齢は、48.9歳(標準偏差11.3歳)、男性7例、女性21例、BDIは、介入前8.0(SD±6.6)、介入直後8.4(SD±7.2)、1年後は6.4(SD±5.6)となっていた。HDS(Hamilton Depression Scale)では、それぞれ、8.8(SD±6.4)、6.9(SD±5.3)、5.6(SD±4.5)となっていた。ただし1年後に調査が実施できたのは19例である。統計的有意差は認められなかったが、1年後は、介入前に比べて、うつ症状の軽減が認められた。また、HDSかBDIのどちらかで15点以上を再発とした場合、再発は、1例であった。一方コントロールグループとして、40名のmajor depression の寛解状態にある患者を抽出し、1年間一般的な薬物療法にて維持療法を行った後に、脱落例を除いた、23例の評価の結果は、再発は8例であり、明らかに心理的介入群の方が再発が少なかった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 忽滑谷 和孝: "うつ病の再燃・再発予防 心理教育を通して"精神科治療学. 15巻2号. 137-143 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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