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精神分裂病治療の問題点とチトクロームP450

研究課題

研究課題/領域番号 10770496
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

渡辺 実  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (10191800)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワードhaloperidol / pharmacokinetics / dexamethasone / erythromycin / CYP3A
研究概要

ブチロフェノン誘導体のブロムペリドール(BP)はハロペリドール(HP)類似薬で、抗精神薬として臨床的に広く用いられている。これまでにHPの代謝にチトクロームP450(CYP)3Aが関与することを明らかにしたが、BPの代謝に関与するCYP分子種は特定されていない。BPはHP同様に、酸化的脱アルキル化を受け、4-フルオロベンゾイルプロピオン酸(以下FBPA)へ代謝される。今回は、BPの代謝に関与するCYP分子種を同定し、in vivoにおけるその分子種活性の変化が、実際にBPの体内動態に影響するかについて検討した。
その結果、BPの酸化的脱アルキル化反応はCYP3Aによってのみ触媒されることが明らかになった。そこで8週齢の雄性Sprague-Dawley系ラットを用い、BP(0.5mg/kg,i.v.)の体内動態に対するCYP3Aの阻害剤であるエリスロマイシン(100mg/kg/day 7日間)とCYP3Aの誘導剤であるデキサメサゾン(80mg/kg/day 2日間)の影響について検討した。CYP3Aの阻害剤であるエリスロマイシン前処置でBPの血中からの消失が遅れ、またCYP3Aの誘導剤であるデキサメサゾン処置によってBPの血中からの消失が早くなった。BPの半減期を求めたところ、コントロール2.4時間、エリスロマイシン前処置群3.3時間、デキサメサゾン前処置群1.4時間となり、CYP3A活性の変動によりBPの体内動態が影響を受けることが示された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Minoru Watanabe et al: "Role of CYP3A in haloperidol N-dealkylation and pharmackineties in rats"Fundam. Clin. Pharmacol.. 13. 337-342 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Minoru Watanabe et al: "Role of CYP3A in bromperidol metabolism in rat in vitro and in vivo"Xenobiotica. 29・8. 839-846 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Minoru Watanabe et al: "Role of CYP3A in haloperidol N-dealkylation and pharmacokinetics in rats" Fundamental & Clinical Pharmacology. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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