研究概要 |
GM-CSF刺激後のHL-60細胞内シグナルについては、GM-CSF刺激後のPLCγ1のチロシンリン酸化について検討を行った.GM-CSF刺激後5〜10分後にPLCγ1の一過性のチロシンリン酸化を確認した.そのキナーゼを同定するために会合が予想される分子に特異的な抗体を用いて免疫沈降法により解析を進めたが,候補となりえるような分子は同定されなかった.つぎにPLCγ1活性について検討をおこなった.GM-CSF刺激、非刺激細胞の1ysateから抗PLCγ1抗体を用いて免疫沈降を行い,免疫沈降物を用いて[^3H]PIP2をトレーサーとしてPLC活性を測定した.しかしながら,十分量のPLCγ1が沈降できないため測定は不可能であった.PLCγ1の活性化には,771番と1254番に位置するチロシンのリン酸化が必須であることが知られており、これらの部位に変異を加えたdominant negative form PLCγ1やwild type PLCγ1の作成を試みたが研究期間内には不可能であった.
|