• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

低HDL血症の病因の細胞生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770573
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

辻田 麻紀  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10253262)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードHDL / LCAT / CETP / perβHDL / 細胞コレステロール搬出 / マウス / apolipoprotein Al / cholesterol efflux / probucol / HDL代謝 / RT-PCR
研究概要

研究目的:
Lecithin:cholesterol acyltransferase(LCAT)はHDL上でcholesterolをアシル化し、cholesterylester transfer protein(CETP)はこれをリポ蛋白質中に分配する。元来CETPを欠くマウスにこれを導入してヒトに近づけ、LCATをノックアウトする事によってヒトLCAT欠損症のモデルを作成して、その病態を研究する。特に我々が報告したアポリポ蛋白質によるcholesterol搬出の産物であるpreβ-HDLに注目する。
研究計画・結果:
1.CETP transgenic LCAT knockout mouseの作成。
現在我々が所有するヒトCETP trancgenic miceはヒトCETP遺伝子をβ-アクチンプロモーターに連結した発現ベクターを用いて形成され、またLCAT knockout miceはLCATのexon1の部位をneo遺伝子に置き換えて作成されている。これらを掛け合わせ、CETP transgenic/LCAT knockout mouseのコロニーを作成する。遺伝子型はtailDNAより同定し、最終的にCETP(+/+)、LCAT(-/-)の遺伝子型を持つマウス群を作成した。
2.血漿中リポ蛋白質の解析。
血漿中リポ蛋白質の解析は高速液体クロマトグラフィーを用い、CETP transgenic mouse、LCAT knockout mouse、並びにCETP transgenic LCAT knockout mouseのVLDL、LDL、HDLのcholesterol、リン脂質、トリグリセライドをオンラインで測定、分析した。LCAT(-/-)マウスではCETPの発現の有無に関わらずHDLは観察されず、低HDL血症を示した。LCAT(+/-)ではCETPの発現していないマウスでは野生型とほぼ同値のHDLが見られたが、CETP発現マウスではその発現量によりHDLが大きく低下していた。このことより血中HDL量はLCATとCETPの発現量の比により変化する事が観察された。
3.血漿中preβ-HDLの測定システムの開発。
現在HDLの新生源として注目されているpreβ-HDLは主に2次元電気泳動によって測定されているが、我々の研究室ではpreβHDLにのみ反応するペプチド抗体を用いて血漿中に微量に存在するpreβ-HDLを測定する系を確立中である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Gordon A Francis,Maki Tsujita and Timothy Terry: "Apolipoprotein Al efficiently binds to and mediates cholesterol and Phospholipid efflux from human but not rat aortic smooth muscle cells"Biochemistry. 38. 16315-16322 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi