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外科的肝障害への類洞壁細胞の関与-酸化LDL発現からみた病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770578
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関東北大学

研究代表者

遠藤 公人  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70292315)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードPCOOH / 肝類洞壁細胞 / 外科的肝障害
研究概要

我々は虚血再潅流障害肝における肝細胞障害を肝細胞膜の脂質過酸化物であるPCOOHを用いて評価してきたが,最近の知見として,末梢血中のPCOOH濃度が肝組織PCOOHと相関する,すなわち,虚血再潅流を受けた肝組織の肝細胞膜脂質過酸化障害は末梢血中PCOOHに反映されることをブタによる実験的検討で明らかにした.この知見と昨年度の結果を基に,本年度はヒトにおける肝虚血再潅流障害を末梢血PCOOHで評価が可能か否かを検討した.対象は,肝切除術を施行した非肝硬変症例で,肝切除時に血流遮断により虚血再潅流を施行した群と,血流遮断しなかった群の2群とした.血中PCOOHは,血流遮断群では遮断開始から肝切除終了時まで経時的に上昇したが,非遮断群では変化しなかった.血流遮断群のうち,1区域以下の切除例では切除終了後もPCOOHは上昇を続けたが,2区域以上の切除例では切除終了時にPCOOHは減少した.これは,PCOOHが残存肝組織量に関連していることを推察させる結果であるが,症例がまだ少ないため今後も検討を要すると思われた.また,残肝組織を一部採取し,抗酸化LDLモノクローナル抗体を用いて膜脂質過酸化物発現の免疫組織化学的な検討を試みたが,陽性細胞は不明瞭であり,類洞壁細胞なのか否かは判明できなかった.手技的な問題を含めて今後も検討を進めていきたいと考えている.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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