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消化器癌におけるアンギオゲニンの発現の検討と癌の診断治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 10770606
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東京大学

研究代表者

下山 省二  東京大学, 医学部・附属病院・分院, 助手 (60242145)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアンギオゲニン / 胃癌 / 大腸癌 / 蛋白分解酵素 / 癌の渡陶・転移 / 血管増殖因子
研究概要

1.胃癌患者血清中のアンギオゲニン濃度の測定について.
胃癌患者48例について,手術前後の血清中のアンギオゲニンの推移をELISA法にて測定し比較した.対照として32例の健常人血清および23例の非悪性腫瘍患者の血清を使用した.胃癌においても大腸癌と同様に,健常人や非悪性腫瘍患者と比較して,癌の進行度に比例して血清中のアンギオゲニンが有意に上昇し,癌の切除によってこの値が低下することを示し,血清アンギオゲニン値は胃癌の進行度を反映することが示唆された.さらに血清中のアンギオゲニン値と組織中のアンギオゲニン値が比例していることから,血清中のアンギオゲニンは癌組織由来であることが示唆された.一方,非悪性腫瘍患者においても手術後に多少の血清アンギオゲニン値の低下が認められ,術後のアンギオゲニン値の低下は手術中の輸液による体液希釈の影響も示唆されたがその程度は軽く,血清中のアンギオゲニン値の低下は癌組織の切除が主な要困であると考えられた.
2.胃癌組織中のアンギオゲニンの発現について.
胃癌組織中のアンギオゲニンの発現について,ウエスタンブロット法(22例),免疫染色法(21例)により検討した.16例において胃癌組織でのアンギオゲニンの蛋白バンドが正常組織に比較して強く,17例において胃癌細胞にアンギオゲニンの染色性を認めた.さらに興味あることに,アンギオゲニンの局在は萎縮胃底腺細胞,腸上皮化生細胞,リンパ球にも認められ,過去に膵臓癌で報告したように,アンギオゲニンを介した癌と間質との相互作用が,胃癌においても起きていることが示唆された.
3.平成10年度に明らかにした大腸癌における知見,平成11年度に明らかにした上記の知見により,胃癌,大腸癌において,アンギオゲニンの発現が癌の生物学的悪性度を反映していることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Shouji Shimoyama: "Increased serum angiogenin concentration in colorectal cancer is correlated with cancer progression"Clinical Cancer Research. vo.l 5. 1125-1130 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Shouji Shimoyama: "Increased angiogenin expression in gastric cancer correlated with cancer progression"J Cancer Res Clin Oncol. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Shouji Shimoyama: "Angiogenin : Its clinical implications in malignancy"Asian J Cancer. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Shouji Shimoyama: "2nd International Congress on Gastroenterological Carciogenesis"Monduzzi Editore. 256 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Shouji Shimoyama: "Iucreased serum angiogenin conceniration in colorectal caucer is comelated with caucer erogression" Clinical Cauce, Reseurch. 印刷中.

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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