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動物モデルを用いた肝内結石症に対する成因論の解明と発癌に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770616
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関九州大学

研究代表者

能城 浩和  九州大学, 医学部, 助手 (90301340)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード肝内結石症 / 胆石症 / 胆管癌 / 8-oxo-dGTP / HGF
研究概要

1.肝内結石症の成因論の解明にあたって上行性胆道感染症と肝内門脈血流障害がその引き金であるとの仮説を証明するために、動物モデルとして肝葉の門脈血遮断と胆管十二指腸シャントの作成を行った。大動物が検査資料が多く得られるので結果はまず雑種成犬で作成することとした。しかし術式に耐えられず殆どが長期生存せず術式の改良を余儀なくされるので生産性を高めるため小動物に変更した。ラットでは肝右葉の門脈を結紮して胆管と十二指腸をPE50チューブでシャントして上行性感染症を起こさせることとした。このモデルで6ケ月後までで100%生存,9ヶ月で75%の生存を確認できた。9ケ月生存させたラットで再開腹を行い肝臓、胆汁、血液サンプルを行い以下の知見を得た。
2.9ケ月生存ラット全例が十分な食事摂取と体重増加が観察された。肝臓は門脈を結紮遮断した右葉は有意に萎縮しており胆管は著明に拡張していた。30%にその拡張胆管内に2cm径の結石を有しており肝内結石の作成に成功していた。残りの30%でも拡張胆管内に胆泥を認めた。
3.結石の分類と化学組成分析を行った。肉眼的には層構造を有する黄褐色調のもろい結石でビリルビンカルシウム石と思われた。乾燥粉末化してビリルビン、カルシウム、コレステロール不溶性残査を測定する実験系を確立させた。結果はビリルビンが1%以下、カルシウム成分が3%、コレステロールが少なかった。この組成からは色素石に分類すべきかどうかは判定できなかった。
4.今後の研究の展開として(1)まだ測定にいたらなかった肝組織や胆管組織の病理検査や血液検査を出す。(2)肝内結石発症率を3ケ月、6ケ月、9ケ月および12ケ月後のラットモデル作成でその胆汁成分、肝組織、胆管上皮に対応させて経時的な変化で肝内結石症の成因論解明に近づく。(3)できた結石は多くが不溶性残査とタンパク質と考えられその成分分析法を確立させる。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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