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HGF遺伝子導入によるハイブリッド型人工肝臓をめざした高密度肝細胞培養系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 10770629
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

浦上 秀次郎  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70286491)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード肝再生 / サイトカイン / 人工肝臓 / 遺伝子導入
研究概要

われわれは,より高い肝細胞機能の発現とその維持を目指した遺伝子操作によるスーパー肝細胞の開発を目指している.そのため,実質肝細胞の分裂を促進する因子として肝再生時にIL-6が大きく関わるとされる報告に注目し,以下の実験を行っている.
(1)実質肝細胞の培養および遺伝子導入による肝細胞機能の評価
培養肝細胞には,Cell lineではヒト肝芽細胞腫株由来のHepG2およびラット肝癌細胞由来のH35,またラットの初代肝細胞を用いている.これらに,RT-PCR法により作成したhuman IL-6cDNAを挿入したプラスミドベクターを遺伝子導入した.手法としては,DNAと荷電によって結合したリポソームの細胞内への取り込みを利用して遺伝子導入するリポソーム法(lipofection)を行った.遺伝子導入による培養上清へのhuman IL-6発現をELISAにより,また遺伝子導入肝細胞の増殖能を細胞数カウント,蛋白合成能は培養上清のアルブミン測定,解毒・代謝能は培養上清へのアンモニア負荷後の濃度の経時的変化により検討した.
(2)結果
human IL-6cDNAを挿入したプラスミドベクターを遺伝子導入により,cell lineの細胞およびラット初代肝細胞いずれにおいてもhuman IL-6の過剰発現がELISA法による測定で認められ,正常では恒常的産生が見られない実質肝細胞からの発現が確認された.
IL-6遺伝子導入においてコントロール群より増殖能,蛋白合成能は低下する傾向が見られたが,アンモニア濃度が低値で遷延する傾向が見られ,解毒・代謝能に関しては機能の亢進が示唆された.
(3)今後の展望
IL-6遺伝子を発現する組み換えアデノウイルスの作成を行い,リポソーム法と併せて上記実験を施行する予定である.またアミノ酸代謝へのIL-6の関与についても検討する.
さらに,非実質肝細胞への遺伝子導入,ならびにこれと肝細胞とのcocultureを考えている.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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