研究概要 |
開心術症例15症例において,手術中に心房に縫着したペーシング用電極を利用して,術後数日間にわたり持続的に心内電位と体表面心電図とを同時に記録,また電気生理学的パラメータを解析し,以下の知見を得た. (1)慢性心房細動が手術によって洞調律に復した症例において,心房プログラムペーシング法により有効不応期と洞房電動時間の経時的変化を解析し,洞調律復帰後に心房筋細胞の有効不応期が正常化していくこと(電気的リモデリング)を見出した. (第52回日本胸部外科学会総会で発表,平成11年10月,東京) (2)慢性心房細動が手術によって洞調律に復した症例の中に,電気的に隔離した左房後壁に限局して再発した細動波をとらえ、心房細動発生における左房後壁領域の電気生理的特殊性を見出した. (第30回日本心臓血管外科学会で発表,平成12年2月,東京)
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