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体外循環時のリンパ球減少におけるアポトーシスの関与

研究課題

研究課題/領域番号 10770657
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

川人 宏次  自治医科大学, 医学部, 助手 (90281740)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード体外循環 / アポトーシス / 心臓手術 / リンパ球 / PCPS
研究概要

人工心肺後や補助循環後には、免疫能が障害され、患者はcompromised hostの状態となる。免疫能低下の主たる要因は、体外循環によるリンパ球減少であり、とくにリンパ球サブセットの面ではhelper T cell優位のリンパ球減少が生じ、免疫系全体に影響を与える。このようなhelper T cell優位のリンパ球減少におけるアポトーシスの関与を検討した。
1.末梢血中リンパ球は人工心肺後1日目には最低値となり、以後漸増し、術後5日目には術前値に復した。また、大部分の症例において、T cell のDNA ladder fragmentation(by agarose gel electrophoresis)が認められた。Two color flow cytometory法によるリンパ球解析では、helper T cell のFas陽性率は術前48.5%から術後69.6%と増加し、Fas/Fas-Lを介したアポトーシスが生じていることが示唆された。また、人工心肺後、helper T cell優位にMC540陽性リンパ球が末梢血中で増加することが認められ、MC540を介する経路でもアポトーシスがおきている可能性が示唆された。
2.長時間の体外循環であるPCPS(Percutaneous cardiopulmonary support)においても、同様にアポトーシスによるリンパ球減少が生じたが、生存例と死亡例における末梢リンパ球数の推移をみると、生存例ではlymphocytopeniaからの回復が早く、PCPS終了後5日目には正常値となるのに対し、死亡例ではlymphocytopeniaが遷延する現象が認められ、離脱後、lymphocytopeniaからの回復状態が予後を占う指標となり得ることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kawahito K, et.al: "Transient rise in serum soluble FAS(APO-1/CD95)in patient undergoing surgery"Artificial Orgaus. (in press).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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