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針穿刺と自己骨髄移植による新しい心筋梗塞治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 10770669
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関久留米大学

研究代表者

有永 康一  久留米大学, 医学部, 助手 (10299406)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード新生血管療法 / 骨髄細胞 / 自己骨髄移植 / 末梢循環不全
研究概要

【背景と研究目的】骨髄細胞は虚血環境下において新生血管増殖因子を産生する事が知られている。動脈硬化による虚血性心臓病や末梢血行不全に対して、虚血領域に自己骨髄細胞移植を行えば、血行再建ができる可能性がある。本実験では、末梢血管閉塞モデルを使い同種骨髄細胞を移植し血流改善の発達の効果を検討した。
【実験方法】Wistar Rat(250-350g,Male)を用い、左大腿動脈を鼠径靭帯直下から膝窩まで結紮した。
-実験1- A群:骨髄移植 (n=6)
B群:生食水注入 (n=5)
A群ではDonor骨髄(別のラットの大腿骨から採取する)を0.3ccのheparinに溶解し左大腿筋に分注した。Color microspheres(15micrometer diameter)を腎動脈下腹部動脈から大腿動脈結紮直後(red)及び4週間後(yellow)注入した(6000sphere/g)。犠死させた後、Microspheresの単位グラムあたりの吸光度(血流量)の左(患者)/右(健側)の経時的変化を評価した。
-実験2- モデルは実験1と同様。
A群:骨髄移植 (n=3)
B群:生食水注入 (n=2)
1週間後、骨髄細胞が筋肉内にて生着しているか(コロニー形成)、新生血管の有無、等の検索のためHE染色、ALP染色、並びに免疫染色(抗bFGF抗体、抗VEGF抗体)を行った。
【結果】実験1;A群では虚血作成時45.2±15.3%だったものが、4週後68.8±11.3%と著明に改善した。一方B群では39.6±18.3%から58.8±24.3%の血流改善にとどまった。2群間に有意差を認めた。(p=0.034)
実験2;病理では骨髄細胞が、筋肉内にコロニーを形成しているものが1例に認めたが、他の5例ではそのような変化は認めなかった。免疫染色はいずれも染色されなかった。
【考察及び今後の展開】元来この実験はDogの虚血心を用いて自己骨髄移植を用いた新生血管療法を研究するものであったが、心筋梗塞を作成時に2匹死亡したため、Ratの末梢血管モデルに変更して行った。虚血領域は骨髄を移植することで新生血管を増殖させ血流改善効果が認められるようである。抗bFGF抗体、抗VEGF抗体を用いての染色は、テクニカルエラーの可能性も否定できず今回の実験では評価出来なかった。今後メカニズムの解明を進めるとともに、心筋での実験を進めていきたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] E.Tayama,K.Arinaga,et al.: "Successful Removal of an Infected Pacemaker Electrode by Open Heart Surgery Under Extracorporeal Circulation"Kurume Medical Journal. 47・1. 91-94 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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