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自律神経系の機能的構築及びその支配領域の検討

研究課題

研究課題/領域番号 10770746
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関福井医科大学

研究代表者

川上 浩文  福井医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (00214601)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード自律神経系 / NO / 交感神経 / WGA-HRP / 星状神経節
研究概要

自律神経、特に交感神経系において、脊髄内のコリン作動性節前神経細胞にNO合成酵素(NOS)陽性の細胞群があり、それらが自律神経内の節後神経細胞にNOS陽性の多数の神経終末を形成し、また、節後神経細胞が標的とする器官からの逆行性標識法により、NOS陽性の神経終末に局在性があることが示唆されている。これらを具体的に明示するために、200〜250gの雄ラットを対象とし、標的器官として前肢皮膚、前肢血管壁、気管壁、顎下腺、顔面皮膚を選択し、神経標識物質(5%麦芽凝集素レクチンー西洋ワサビペロシキダーゼ溶液、以下WGAーHRP)を注入した。その後、交換神経節(上頸、中頸、星状神経節)を取り出し、NOS陽性の神経線維をNADPH-diaphorase反応により発色させ、標的器官によるWGA-HRP標識性の違いと、それぞれに対するNOS陽性神経線維の関連を観察した。WGA-HRPにより標識された細胞数から考えると、ラットにおける交感神経節後線維の分布様式は、上頸神経節却脳内血管(特に中大脳動脈領域)、顔面皮膚、眼球結膜。星状神経節却椎骨動脈を含む頸部血管系(総頸動脈、外頸動脈を除く)、前肢血管。とおおまかに分類されると考えられる。尚、中頸神経節についてはラットでは同定するのが困難な場合が多く、正確な分布様式は把握できなかった。また、節後神経細胞の周囲に発色するNOS陽性の神経線維群の密度によってWGA-HRP標識細胞を3段階に分類し、その比率を比較した結果、特に前肢においてNOS陽性の節前神経線維に取り込まれる節後神経細胞の比率が有意に高かったことから前肢の血管拡張あるいはその皮膚構築に関して、NOが特異的な役割をになっている可能性があると推察された。さらに、副交感神経や知覚神経についても、免疫組織化学による染色法を利用してその分布を検討し、交感神経との関連を探求している段階である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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