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吸入麻酔のメカニズムにおける脳幹網様体コリン作動性神経シグナル伝達の役割

研究課題

研究課題/領域番号 10770748
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関岐阜大学

研究代表者

石沢 由美子  岐阜大, 医学部, 助手 (30232292)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード吸入麻酔薬 / 脳幹網様体 / コリン作動性神経 / ムスカリン受容体 / ニコチン受容体 / 鎮痛 / MAC
研究概要

脳幹網様体コリン作動性神経伝達は、意識、呼吸循環、疼痛感覚や筋のトーヌスの調節に重要な役割をはたしていることが報告されている。この脳幹網様体コリン作動性神経が吸入麻酔薬の作用発現および疼痛反応に関わっているかを検討した。
方法: 麻酔下のラットで、脳定位固定装置を用いて橋網様体にガイドカニューレを埋め込んだ。数日後から以下の3つの実験を行った。各項目において、まずカルバコール(0.5-10.0μg)を橋網様体に微量注入し、その用量依存性を測定した。次に、ムスカリン受容体遮断薬アトロピン(4.0,12.0μg)、または、ニコチン受容体遮断薬メカミラミン(1.0,4.0μg)を同部位に前投与し、カルバコールの効果の変化を検討した。
1. ハロセン麻酔必要量: minimum alveolar concentration(MAC)
2. 麻酔回復時間: 5分間3%ハロセン麻酔後、正向反射が回復するまでの時間
3. 鎮痛効果: tail flick latency(非麻酔下のラットで測定)
結果: カルバコールは用量依存性にハロセンのMACを低下させ、また、麻酔回復時間を延長した。アトロピンの前投与はカルバコールによるMACの低下を抑制したが、メカミラミンは抑制しなかった。カルバコールによる回復時間の延長は、アトロピン、メカミラミンどちらによっても短縮した。カルバコールは有意にtail flick latencyを延長させたが、容量依存性は明らかではなかった。アトロピン、メカミラミンともに、このカルバコールの鎮痛作用を抑制した。
結論: 本研究の結果は、橋網様体におけるコリン作動性神経の興奮が、ハロセンの麻酔作用に関与していること、および鎮痛作用があることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ishizawa Y, Shimonaka H, Dohi S: "Cholinergic Neurotransmission in the Brain Stem Reticular Formation Modulates Halothane Requirements in Rats." Anesthesiology. 89. A118-A118 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ishizawa Y: "Cholinergic activity in the brain stem reticular formation prolongs recovery form halothane anesthesia in rats." Anesthesiology. 89. A119-A119 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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