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高気圧酸素療法時に発生する痙攀のフォーカスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 10770755
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関岡山大学

研究代表者

竹内 護  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (60284113)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード高気圧酸素療法 / 痙攀 / ヒート・ショック蛋白 / 痙攣 / c-fos
研究概要

高気圧酸素療法を2気圧以上で行うと、全身性の痙攀を起こすことがある。しかしこの痙攀が脳内のどの部位から発生するか、いまだ解明されていない。昨年度はc-fos蛋白に対するる免疫染色を施行し、梨状皮質、頭頂葉、海馬、歯状回、下丘に発現を認めた。これらの領域は抑制性アミノ酸であるGABAを多く含有する事が知られており、高気圧酸素痙攀に対するGABAの関与が疑われた。本年度は、高気圧酸素痙攀による障害部位を明らかにする目的で、痙攀発症の2時間後、24時間後にヒート・ショック蛋白(HSP72)に対する免疫染色を施行した。HSP72の陽性所見は、その部位に組織学的な障害を伴う強い侵襲が加わったことを示唆する。痙攀発生3時間後に4%のホルムアルデヒド溶液で潅流固定し、ビブラトームを用いて矢状断の切片(厚さ50μm)を作成した。切片に対し一次抗体(抗HSP72抗体、マウスで作成)、二次抗体(ビオチン化抗マウス抗体)、三次抗体(オキシダーゼ付きストレプトアビチン)を使用し、最後に過酸化水素と3,3'-diaminobenzidineを用いてHSP72を可視化した。痙攀2時間後のラットでは、HSP72蛋白の発現は認められなかったが、痙攀24時間後のラットでは下丘に強い発現を認めた。下丘はGABA産生酵素であるGADを最も多く含有する事が報告されている。これらの結果より、高気圧酸素による痙攀の発現には下丘の障害を伴うGABAの抑制が関与していることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-03-31   更新日: 2016-04-21  

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