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骨形成蛋白質およびその受容体の膀胱腫瘍における発現

研究課題

研究課題/領域番号 10770803
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

井手 久満  宮崎医大, 医学部, 助手 (00301383)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード膀胱腫瘍 / 骨形成蛋白質 / 骨形成蛋白質受容体 / 細胞増殖 / Smad
研究概要

これまで膀胱腫瘍の進展に、様々な成長因子の関与が報告されているものの、骨形成蛋白質/受容体(BMP/BMPR)系の関与は全く不明である。本研究では、膀胱腫瘍組織、膀胱腫瘍細胞株におけるBMP/BMPRの発現、および膀胱腫瘍細胞株におけるBMPの増殖効果を検討した。膀胱腫瘍細胞株(T24、UMK-1)および手術材料(正常組織および膀胱腫瘍組織)からmRNAを抽出し、RT-PCR法を用いてBMP(BMP-2)、BMPR(BMPR-IA,-IB and-II)の発現を検討した。また膀胱腫瘍細胞株については、BMP/BMPRのシグナルを伝達するSmad(Smad1,4 and 5)の発現も検討した。その結果、T24はBMPR-IAおよび-IBともにmRNAの発現がみられたが、UMK-1はBMPR-IAmRNAの発現しかみられなかった。Smad1,4,and 5は、これら膀胱腫瘍株でのみ検討を行ったがすべて発現しており差を認めなかった。膀胱腫瘍組織においてはBMPR-IA mRNAの発現のみで、BMPR-IB mRNAは検出できなかった。BMPR-IIはいずれの膀胱腫瘍組織,膀胱腫瘍細胞株においてそのmRNAの発現がみられた。次に、これら膀胱腫瘍細胞株(T24、UMK-1)の培養液中に、各種濃度のりコンビナントBMP-2を添加し、膀胱腫瘍細胞の増殖におけるBMPの作用をMTSアッセイを用いて検討した。T24においてはBMP-2 100ng/ml以上の濃度において増殖促進がみられたが、UMK-1では認めなかった。これら増殖における効果の相違は、BMPR-IBの発現差による可能性も考えられ、現在constitutive activeおよびdominant negative BMPR-IA,-IB発現ベクターをこれら膀胱腫瘍細胞株に遺伝子導入し、さらに検討を進めている。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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