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ホルモン耐性前立腺癌におけるアポトーシスと転写因子NFκB

研究課題

研究課題/領域番号 10770806
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

戸澤 啓一  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (40264733)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード前立腺癌 / NFκB / 抗酸化剤 / IL-6 / 抗癌剤 / NFkB
研究概要

転写因子Nuclear Factor kappa B(NFκB)はInterleukin-6(IL-6)をはじめ種々のサイトカイン,成長因子,細胞接着分子の遺伝子発現を調節している。今回の研究で我々は,前立腺癌細胞の増殖においてもNFκBが重要な役割を担っていることを明らかにした。現在,ホルモン耐性となった進行性前立腺癌に対しては特に有効な治療がないことが大きな問題となっている。前立腺癌の抗癌剤耐性にはNFκB活性化によってもたらされるIL-6の過剰分泌が関与していることがわかった。特にホルモン耐性前立腺癌ではIL-6が増殖促進因子として自己分泌されていた。そこで抗癌剤CDDP,VP-16投与時にNFκB活性化阻害剤であるN-acetyl-L-cystein(NAC)を併用することで抗癌剤の前立腺癌に対する抗腫瘍効果が増強されるか否かを検討した。
ホルモン耐性の2種の前立腺癌細胞株:PC-3,DU145にNAC(1-5mM)の存在下でCDDPおよびVP-16を0-1μg/ml添加し6から48時間後にMTTアッセイを行った。また同時にIL-6濃度をELISAで測定した。その結果,PC-3,DU145いずれもNAC併用により濃度依存的に有意な細胞増殖抑制が確認され,同時にIL-6レベルも有意に減少した。NFκB活性化阻害剤の併用は前立腺癌の抗癌剤耐性を克服しうる補助療法となりうることが示された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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