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前立腺癌のエストロゲン受容体の発現と受容体活性因子によるホルモン依存性増殖の制御

研究課題

研究課題/領域番号 10770808
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小津 兆一郎  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90296674)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード前立腺癌 / エストロゲン受容体 / ホルモン依存性増殖
研究概要

平成10年度の研究において、前立腺癌培養細胞がアンドロゲンリセプターのみならずエストロゲンリセプター(ER)αおよびβを発現していることをRT-PCR法を用いて確認し、エストラジオールやフォスフェストロールにより増殖が抑制されることを示してきた。本年度は前立腺癌の診断で前立腺全摘術を受けた24人の患者の前立腺組織より採取した前立腺の癌組織および正常部位のERについて検討した。組織total mRNAを抽出し、ER-αおよびER-βの発現状態をRT-PCR法により検討するとともに、変異の有無をダイレクトシークエンスにより調べた。ER-αに対しては2種類のプライマーセット、ER-βに対しては3種類のプライマーセットを用いて検討した。癌組織では24検体中20検体(83.3%)にER-α、23検体(95.8%)にER-βの発現が見られた。一方非癌組織ではER-αの発現は14検体(58.3%)、ER-βの発現は18検体(75.0%)と癌組織に比較して低頻度であった。ダイレクトシークエンスによって調べたERの塩基配列では癌部、非癌部ともに変異は見られなかった。昨年度の研究結果でアンドロゲン非依存性増殖を示す前立腺細胞株ではER-αの発現が見られないことにより、アンドロゲン依存性を失う過程でER-αの発現も失われるという仮説が考えられ、前立腺癌の増殖に対するERの関与が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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