• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マウス子宮内膜脱落膜分化機構に及ぼす胚の作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770832
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

木村 俊雄  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (40273411)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード子宮内膜 / 脱落膜 / 胚 / デスミン / プロラクチン / 着床 / 子宮内膜間質細胞
研究概要

5週齢ICRマウスより子宮を摘出し、子宮内膜間質細胞を回収した。エストラジオール(E2)10nMとプロゲステロン(P)100nMを添加する群(脱落膜化群)と添加しない群(非脱落膜化群)に分けて培養を行った。培養14日目に光学顕微鏡で観察したところ、脱落膜化群の細胞は肥大、巨核化したが、非脱落膜化群では紡錘形の細胞であった。
培養14日目の子宮内膜間質細胞をABC法による免疫組織染色をおこなった。抗体は、抗デスミン、抗fibronectin、抗collagen抗体を用いた。脱落膜化群に観察され、非脱落膜化群に染色されなかったのは、デスミンであった。
また、培養14日目の子宮内膜間質細胞からRNAを抽出し、RT-PSR法でマウスプロラクチン、EGF、IGF-1、IGFBP-1、apg-1、apg-2の発現を検討した。脱落膜化群に発現し、非脱落膜化群では発現がみられなかったのは、プロラクチンであった。
以上の結果により、脱落膜化の指標であるデスミンとプロラクチンの発現が観察できたことで、in vitro decudualization系が確立できているものと考えられた。
また、培養7日目からマウス胚盤胞をそれぞれ脱落膜化群と非脱落膜化群の子宮内膜間質細胞に加え共培養を行った。培養14日目にRT-PCR法でマウスプロラクチンの発現を観察したところ、脱落膜化群と同様に、非脱落膜化群に胚盤胞加えた共培養群でもプロラクチンの発現が観察された。したがって、マウス胚盤胞から子宮内膜間質細胞に対して脱落膜化を促進する何らかの因子あるいはシグナルの存在が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 木村俊雄: "HELLP症候群と急性血液浄化療法"日本アフェレシス学会雑誌. 18・1. 90-94 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 木村俊雄: "下腹痛の鑑別と処置"産婦人科の世界. 15・夏季増刊. 193-199 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 木村俊雄: "子宮動脈におけるアンジオテンシスIIの拡張作用機序"日本妊娠中毒症学会雑誌. 7・1. 153-154 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hirose, M: "DNA flowcytometric quantification and DNA polymorphism analysis in the case of a complete **"J.Assist Reproduc. Genetics. 16・5. 263-267 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 石川弘伸: "マウス子宮内膜間質細胞を用いたin vitro脱落膜化モデルの作成" 産婦人科の進歩. 49・3. 193-204 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 石 紅: "In vitroマウス着床モデルによる脱落膜細胞・胚相互作用の解析" 産婦人科の進歩. 50・2. 180-194 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 木村俊雄: "Relaxant responseto PGF_<2α> and E_2 of isolated human uterine arteries" J.Cardiovasc.Phamacol. 26・2. 333-338 (1995)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi