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正常妊娠・流早産・子宮内胎児発育遅延例における胸腺外分化T細胞の子宮内分布の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770844
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関琉球大学

研究代表者

正本 仁  琉球大学, 医学部・附属病院, 助手 (00244327)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード胸腺外分化T細胞 / 自然流産 / 早産 / 子宮内胎児発育遅延 / 妊娠中毒症 / SLE合併妊娠
研究概要

妊娠32例,即ち初期自然流産例8例(A群),母体保護法に基く初期人工流産例8例(B群),早産例4例(C群),満期分娩例12例(D群)を対象とした。対象の子宮脱落膜を細切し,メッシュ濾過および比重遠心法にて分離されたリンパ球をCD3,CD45,CD56またはCD57に対する蛍光抗体で標識,その後フローサイトメトリーを用いて全T細胞中に占めるCD56^+CD3^+T細胞およびCD57^+CD3^+T細胞(胸腺外分化T細胞のsubset)の割合を解析し,4群間で比較した。また対象のうち妊娠後期に分娩に至った16例において,過数相当の体重の児を得た14例(AGA群)と子宮内胎児発育遅延の2例(IUGR群)の間で同様の比較を行った。
その結果,脱落膜中のCD57^+CD3^+T細胞はA群で23.0±5.2%,B群で18.7±2.2%,C群で20.9±4.6%,D群で21.9±8.1%であり,A群はB群に比べ有意に高い割合を示した。CD56^+CD3^+T細胞はA群で21.4±18.0%,B群で15.6±10.9%,C群で11.0±2.4%,D群で11.5±3.2%であり4群間で有意差は認められなかった。またAGA群とIUGR群との比較では,CD57^+CD3^+T細胞においてはAGA群23.0±7.7%,IUGR群18.3±6.1%で両群間で有意差は認められず,CD56^+CD3^+T細胞においてはAGA群11.0±2.9%,IUGR群13.2±1.1%で同じく有意差が認められなかった。
以上の結果より,CD57^+CD3^+胸腺外分化T細胞が自然流産に関与する可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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