• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

顔面神経障害の分子病態学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770867
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関山形大学

研究代表者

多田 雄一郎  山形大学, 医学部, 助手 (70292430)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード顔面神経麻痺 / NO / iNOS / サイトカイン
研究概要

白色ハートレイ系モルモットを用いて、実験的な虚血性顔面神経麻痺モデルを作成した。竹田らの報告に準じ、一側は側頭骨を削開し中硬膜動脈岩様部枝を切断し(麻痺側)、他側は側頭骨の削開を行うものの中硬膜動脈岩様部枝の確認のみを行い創を閉鎖し、コントロール側とした。この操作により中硬膜動脈岩様部枝側は、術後2から4週にわたり持続する顔面神経麻痺が観察され、一方コントロール側は麻痺の発症は観察されなかった。このモデル動物を用い、術後3日、7日、14日に両側の顔面神経頬筋枝を採取しNADPH-diaphorase染色と抗Nitrotyrosine抗体を用いた二重染色法で顔面神経内のiNOS発現を調べたところ、麻痺側顔面神経内にはほぼすべての標本で各採取日共にiNOS発現が観察されたが、採取日による変化は観察されなかった。一方コントロール側ではiNOS発現は観察されないものが多い結果であったが、一部の標本でiNOS発現が観察された。同時に行った、免疫染色によるサイトカインの発現に関する検討では、麻痺側において様々なサイトカインの発現が観察されたが、iNOSと同様にコントロール側においても少数ながらサイトカイン発現が観察された。このサイトカイン発現も、標本採取日による差違は観察されなかった。
これらの結果より、麻痺モデルとしては側頭骨削開による影響も考えられるが本麻痺モデルで顔面神経組織内にiNOS発現が観察されることが明らかとなったが障害の程度との関連、経時変化については不明である。またiNOSの発現とサイトカインの役割についても不明である。今後さらに実際の顔面神経麻痺に近いモデルの検討や、iNOS発現と顔面神経障害の進行との関連につき詳細な検討が必要である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 多田雄一郎: "ステロイド大量療法とアシクロビル併用療法の比較検討"Facial N Res Jpn. 19. 119-122 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 多田雄一郎: "当科における唾液腺MALTリンパ腫の検討"頭頸部腫瘍. 25.1. 19-24 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi