研究課題/領域番号 |
10770874
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤崎 俊之 新潟大学, 医学部, 助手 (50262457)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | CNV / 第二刺激 / 聴覚認知 / 機能性難聴 |
研究概要 |
まず、健常被検者において正常CNVが誘発されることを確認したが、ときに有意な振幅のCNVが得難い場合があった。その原因の一つである頭皮上の電極抵抗の問題については、皿電極をコロジ才ン電極に変える対策によって一部解決し、より安定した記録が可能となった。もう一つの原因である、第一刺激に光刺激を用いるため光刺激時以外は暗黒となり、検者が眠気を催して集中力が落ちることに対しては、第一刺激の刺激モダリティーを音刺激に変えることを検討した。第一刺激を音刺激にかえることは実験装置のプログラム上の問題で不可能であり、プログラム変更も不可能であった。このため、既存の別の刺激装置を併用して、第1刺激の音刺激を出力することを検討している。 検査刺激とする第二刺激には音刺激を用い、健常被検者において音の認知によってCNVがすみやかに消失することを確認した。仮説通りに、音が認知されれば、応答の有無にかかわらずCNVが消失することも確認したが、前述のごとくCNVの誘発自体が不十分な場合があるため、前述の対策をとり、試行数を増やして検討している。また、CNV記録には加算が必要であるため、同一音による刺激を10〜40回続けて行うが、応答しないよう被検者に指示した検査音が続くとCNVの誘発自体が次第に不良になる。これを解決するためには、検査を2音の弁別課題として、それぞれの検査音に対応する反応を別々に2チャンネルで記録すればよいはずであり、そのために装置およびプログラムの改造を検討したが、不可能であった。既存の刺激装置から音刺激とトリガーを同時出力し、刺激音の種類に応じトリガーを記録装置の別のチャンネルに分配することで、解決の目途がたった。このための配線分配箱を現在制作中である。
|