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遊離脂肪移植の耳鼻咽喉科領域への応用のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770878
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関金沢大学

研究代表者

西村 俊郎  金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (80251958)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード脂肪移植 / 血管内皮増殖因子 / アポトーシス / 遊離移植 / 免疫組織学 / TUNEL法 / 移植片生着 / 重量測定 / 遊離脂肪移植 / VEGF / ラット
研究概要

遊離脂肪移植は耳鼻咽喉科領域では、喉頭麻痺に対する形成術の材料としてまた整容的な移植の材料として注目されている。それは材料が豊富に得られ、移植後の組織反応も小さいためである。しかしながら移植後に体積、重量の減少がおこり効果が一定しない。本研究は遊離脂肪組織の移植後の生着機構を解明し、よりよい臨床応用の基礎的知見をえるために計画された。対象と方法:ラットにおいて遊離脂肪移植モデルを作成し、移植後の重量の減少と、組織所見、血管内皮増殖因子(VEGF)の発現とアポトーシスの発現状況を検討した。組織学的検討とTUNEL法とVEGFについてはRT-PCR法によってmRNAの発現も検討した。結果:移植脂肪組織は180日後にはもとの重量の32%まで減少した。組織学的には脂肪細胞の減少と結合組織の増生が特徴的であった。VGEFの発現は移植後7日目から30日目までみられ90日目で消失した。これはRT-PCR法でも確認された。アポトーシス細胞も7日目から30日目まで観察された。考察:この検討により移植脂肪細胞はVEGFにより移植後7日目までには血行が再開し生着するものの、アポトーシスが持続して体積、重量が減少するものと考えられた。脂肪細胞は非常に繊細な細胞で移植時の低酸素状態や低栄養状態がアポトーシスのひきがねになるものと推察された。将来的にVEGFの投与やアポトーシスを抑制する手段の開発により、遊離脂肪移植はさらに安定した成績が期待できる方法になるものと考えられた。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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