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頭頚部腫瘍におけるポジトロンCTを用いた腫瘍糖代謝と抗癌剤感受性に関する臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770900
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

阪本 浩一  大阪市立大学, 医学部, 助手 (10291593)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードポジトロンCT (PET) / 18F-FDG / 頭頸部腫瘍 / 効果判定 / 抗癌剤感受性 / 治療効果予測 / 機能保存 / QOL / FDG-PET / 化学療法 / 画像診断 / 感受性試験
研究概要

(背景/目的)頭頸部癌に対する治療法として、化学療法は形態温存可能な治療法として重要な位置を占めている。しかし、その効果は症例によって一定でなく、癌治療にQOLの高さが求められつつある状態を考えると、抗癌剤の感受性試験の意義は大きい、しかしその施行は必ずしも簡単でない。このため、事前に腫瘍の増殖能の診断が可能なFDG-PETを行い、その集積と抗癌剤の感受性の関係を検討すした。頭頸部腫瘍の診断に18F-fluorine deoxyglucose(FDG)を用いることにより、腫瘍の良悪性の鑑別、浸潤範囲の同定が可能である。また、放射線治療の前後でFDGの集積が低下し、その低下の割合が治療前のFDGの集積と治療効果に関連している可能性が指摘されている。本研究は、FDG-PETを用いて頭頸部腫瘍にCBDCAと放射線の併用療法を行い、結果より、治療前のFDGの集積が抗癌剤の併用効果と関連しているか、実際のCBDCAに対する腫瘍の感受性とFDGの集積に関連があるかを検討した。
(方法)平成10-11年にかけて大阪市立大学耳鼻咽喉科にて確定診断を得た頭頚部扁平上皮癌22症例に対しFDG-PET検査を施行した。治療前及び終了3-4週後にFDG-PET検査を施行した。また、CT,MRIを用いて画像診断を行い、治療効果を比較した。また、11例については治療後の病理学的効果判定を行った。また3症例について、CD-DST法を用いた感受性試験を行った。
(結果/考察)治療前のFDGは治療前と比較し有意に低下していた。そして、治療後のFDG集積は、組織学的な腫瘍の残存と有意に相関していた。また、治療前のFDGの集積は、治療によるFDGの低下率と相関する傾向を示した。しかし、有意な相関は得られなかった。また、CDBCAの感受性については、充分な症例が得られず今後の課題となった。これまでの結果より腫瘍の放射線、抗癌剤に治療効果判定にFDG-PETは有用であり、腫瘍対する感受性とFDGの集積の間に何らかの関係がある可能性が残された。今後さらに検討を続ける予定である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hirokazu Sakamoto, et al.: "Monitoring og response to radiothrapy with fluorine-18 deoxyglucose PET of head and neck squamous cell carcinomas"Acta Otolaryngol(Stockh). Supple 538. 254-260 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 阪本浩一 他: "腫瘍における新しい機能画像診断法-頭頸部腫瘍-18F-FDGを用いた診断"INNERVISION. 14・5. 64-68 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Sakamoto H,et al.: "Monitoring of response to radiotherapy with fluorine-18 deoxyglucose PET of head and neck squamous cell carcinomas." Acta Otolaryngol(Stockh). Suppl 538. 254-260 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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