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頭頚部扁平上皮癌の局所浸潤能におけるCD44変異型の発現と発現調節機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770906
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

菅家 稔  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20255540)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード頭頚部癌 / CD44 / 接着分子 / 転移・浸潤 / マトリックスメタロプロテアーゼ / 接着因子 / 癌転移・浸潤
研究概要

【目的および方法】頭頚部扁平上皮癌においてのCD44変異体(CD44v)の発現と臨床病理学的因子との関係を調べるため、他部位の癌で転移や予後と相関が示されているCD44v6(v6)、およびCD44v2(v2)に対するモノクローナル抗体を用いて免疫組織学的検討行うとともに、In vitroにおいては頭頚部扁平上皮癌培養細胞を用いてCD44v6抗体添加による癌浸潤能の変化について検討を行った。【結果】頭頚部扁平上皮癌89例の原発巣の免疫組織学的検討では、v6の発現の低下が頚部転移率と、またv2の発現の低下が予後の低下と正の相関を示した。また、v6、v2の発現の低下はいずれも癌の分化度の低下と正の相関を示した。v6については、さらに手術にて摘出した37例の新鮮凍結標本を用いて蛋白レベルでの定量を行い、有意にv6蛋白の低下が頚部転移率と相関することを証明した。頭頚部扁平上皮癌培養細胞のうち、v6蛋白陽性細胞HSC-2を用いたIn vitroのinvasion assayの検討では、v6抗体添加によりI型コラーゲンゲル内への浸潤細胞数が増加する傾向が認められた。同時にv6抗体によるHSC-2の細胞運動能、増殖能、MMP-1(マトリックスメタロプロテアーゼ-1)分泌能への影響を検討した結果、細胞運動能、増殖能は有意な変化は認めなかったが、MMP-1の分泌はv6抗体添加により有意に上昇した。【考察および今後の展望】頭頚部扁平上皮癌においてv6、v2の発現の低下は生物学的悪性度の指標になりうることが考えられた。さらに、v6については癌の局所浸潤において重要な役割を担っている可能性が高く、MMP-1のみでなくコラゲナーゼ分泌調節機構への関与について検討して行く予定である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Minoru Kanke: "Clinicopathological Significance of Expression of CD44 Variants in Head and Neck Squamous Cell Carcinoma"Japanese Journal of Cancer Research. (In press).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Minoru Kanke: "The Role of CD44 Variant Exon 6 in Head and Neck Squamous Cell Carcinomas"Archives of Otolaryngology Head and Neck Surgery. (In press).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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