研究課題/領域番号 |
10770944
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
伊藤 典彦 横浜市立大学, 医学部, 助手 (80264654)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 血流速度 / 蛍光粒子 / 網膜血管 / SLO / インドシアニーノグリーン / フルオレセイン / 眼循環 / 共焦点顕微鏡 / インドシアニングリーン |
研究概要 |
蛍光粒子にはカルボキシル基で表面修飾された粒子を使用していた。アクリジンオレンジで染色されたリンパ球と移動速度を比較したところ蛍光粒子の移動速度はリンパ球より遅く、血管内皮との相互作用が考えられ表面修飾の検討が課題であった。そこで、本年度はプロテインA修飾蛍光粒子を使用したところ下記、3点の進歩が得られた。1.プロテインA修飾蛍光粒子の移動速度はカルボキシル基修飾蛍光粒子よりも早く、リンパ球と同等の速度で移動する蛍光点が網膜血管で見られた。表面が蛋白質で修飾されたことによる親水性の増加とともに血管内皮との相互作用の減少が生じたと考えられた。 2.プロテインA修飾蛍光粒子はカルボキシル基修飾蛍光粒子ではラットに致死性が見られた粒子経1μmでもラットは生存可能であり、毒性が低く動物実験に適した蛍光粒子であると考えられた。 3.同じ粒子数を静脈内注入した場合プロテインA修飾蛍光粒子ではカルボキシル基修飾蛍光粒子に比べ長時間にわたって移動する蛍光点が網膜血管で見られ、ラット体内臓器への取り込みが少ないことが判明した。 疾患モデルとして実験的糖尿病ラットで網膜循環速度を計測したところ、発症後4週齢までは良好に計測可能であった。その後も計測を継続したところ、5週齢以降の計測は困難であった。本測定法はアルゴングリーンレーザー光を使用しているために、白内障、硝子体混濁に励起および検出が妨害される。糖尿病ラットでは白内障が進行し測定を妨害したと考えられた。今後、これら中間透光体による妨害を回避するために、近赤外光で励起、測定可能な蛍光粒子を開発中である。
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