研究課題/領域番号 |
10770949
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
高橋 和晃 獨協医科大学, 医学部, 助手 (00285876)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 角膜内皮細胞 / 増殖関連囚子 / 角膜実質細胞 / 細胞培養 / 増殖関連因子 |
研究概要 |
角膜実質細胞から分泌される増殖促進作用因子を同定することを目的に、以下の実験を施行した。方法:白色家兎(1.5g雄)より採取した角膜実質細胞を10%FBSの入ったMEM培地で培養した。この角膜実験細胞をハンクス液にて、3回洗浄し、無血清のMEM培地にて1〜3日間培養し培養液を集めた。この培養液を3000回転で30分間遠心分離しその上澄みをCM(condition medium)とした。このCMが、家兎角膜内皮細胞の増殖を促進することを確認した後、CM中のサイトカイン(EFG、HGF、TFG-α、TGFβ_1、IL-1β、IL-2、IL-4、IL-6、IL-8)濃度をRIA法を用いて測定した。結果:角膜実質細胞のCM中からTGFβ_1(180〜323pg/ml)が最も多く定量され、他にIL-2(3.7〜6.3U/ml)とIL-6(0.3〜0.4pg/ml)の存在が明らかにされた。EFG、HGF、IL-4、IL-6、IL-8、TFG-α、TGFβ_1は測定限界値以下であった。角膜実質細胞のCMにEFGなどの増殖因子の効果を増強する補助増殖因子であるIL-1βが含まれていることが明らかになり実質細胞から分泌されるIL-1βが角膜内皮細胞の増殖促進の一つの因子であることが示唆された。以上の内容を第103回日本眼科学会総会にて発表した。現在の継代培養して株化した角膜実質のCMを集め種々のポアサイズのメンブラン・フイルターを用いて、CMをフラクションに分け、各フラクションについて増殖促進活性を調べ、促進物質のおおよその分子量を測定しゲル濾過、アフィニティークロマトグラフィー、SDS-PAGE、等を用い活性フラクションから増殖因子を生成している。
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