研究課題/領域番号 |
10770972
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
多久嶋 亮彦 東京大学, 医学部・附属病院, 教務職員 (90272541)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | Tissue engineering / bone lengthening / periosteum / osteogenic cell / culture / tissue engineering / ostecgenic cell |
研究概要 |
家兎脛骨の仮骨延長不良部位に培養骨膜由来細胞を局注したところ骨新生を見ることができた事を論文発表した(研究発表参照)。このデータを元に、家兎脛骨において骨延長の手術と同時に培養細胞を局注し、さらに骨延長中も2回にわたって培養細胞移植する実験を行った。今回は前回の半分のスピードで延長を行ったため、コントロールにおいても骨形成を見ることができたが、レントゲン写真上透過度が高くカ学的に脆弱なことを伺わせた。一方、細胞移植したものはレントゲン上も透過度が低くカ学的負荷に耐えられることを伺わせた。今後、骨のカ学的強度を定量する意向である。 同様の実験を家兎下顎骨においても行った。骨切り術後1週間の待機期間の後、一日1mmのスピードで1週間7mmの延長を行った。実験群では骨切り術の1週間前に脛骨骨膜より細胞を分離し、2週間の培養を行い約5×l0^7個とし、延長開始と同時に局注した。細胞移植を行わなかったコントロールでは、骨新生がほとんどなく骨延長が失敗に終ったにもかかわらず、培養細胞移植例では骨延長をすることができた。しかし、骨切りの位置を第一、二小臼歯の間にしか置くことかできないため歯牙の移動がみられ、純粋な骨新生による骨延長をレントゲン上評価することが困難であった。今後の展開としては、家兎を実験動物として選ぶのであれば内固定器の小型化、あるいは大型の動物を材料として実験を行うなどの処置が必要と考えられた。
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