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歯肉増殖症由来のヒト培養線維芽細胞の遺伝子組織化学的研究-細胞外基質蛋白発現と細胞活性能との相関性について

研究課題

研究課題/領域番号 10770987
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関東北大学

研究代表者

小野寺 健  東北大学, 歯学部, 助手 (30233597)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード歯肉増殖症 / ヒト線維芽細胞 / 細胞活性能 / 細胞外基質 / フェニトイン / 線維芽細胞 / AgNORs
研究概要

抗痙攣剤であるフェニトイン、カルシウム拮抗剤であるニフェジビンあるいは免疫抑制剤であるシクロスポリンの服用により、しばしば歯肉増殖が起こることが知られている。今回、歯肉増殖症を示す歯肉組織を用い、線維芽細胞の細胞活性能及び細胞外基質蛋白質(アルカリフォスファターゼ(ALPase))の発現を検索し、正常歯肉との比較検討を行なった。
【材料及び方法】フェニトイン、ニフェジビン服用により、歯肉増殖を示した患者の切除歯肉を用いた。また、コントロールとしてヒト正常歯肉を用いた。
(1)摘出物を唇頬・口蓋ないし唇頬・舌側で半割し、一方を培養(ダルベッコ変法イーグル培地+10%牛胎児血清)に、他の一方を光顕観察に用いた。培養用の半割片は、唇頬側口腔歯肉上皮側、歯肉溝上皮側とでさらに半割し、上皮成分を除去し、結合組織成分を採取した。
(2)光顕観察用試料の作成:培養開始時に光顕観察用に割断した標本についてH.E.染色、AgNORs染色、ALPase免疫染色を施した。
【結果及び展望】H.E.染色では、歯肉増殖症例ではコントロールに比して、(1)唇頬側口腔歯肉上皮において上皮突起の細長い伸長が見られた。(2)上皮下に細胞成分に富んだ膠原線維の増生がみられた。(3)血管周囲性に慢性炎症性細胞浸潤がみられた。また口腔歯肉上皮側と歯肉溝上皮側とでは、後者でより強く炎症性細胞侵潤がみられた。AgNORs染色による細胞活性能の検索では、歯肉増殖症の症例でより線維芽細胞の活性能が高かったが、硝子様変化を示した症例では活性能はコントロールより低かった。口腔歯肉上皮側と歯肉溝上皮側とでは明らかな差異はみられなかった。ALPase免疫染色では、歯肉増殖症例の歯肉溝上皮側で陽性細胞が目立った。
これらの検索は、歯肉増殖症における、線維芽細胞の動態の解明の上で役立つと考えられる。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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