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歯肉縁下細菌叢の遷移に関する因子の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10771004
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

高橋 祐介  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20267511)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード(1)Pigingivalis / (2)線毛 / (3)付着 / 共凝集 / 線毛 / Porphyromonas gingivalis
研究概要

我々は、平成10年度から11年度にわたる科学研究費助成により、P.gingivalisの線毛の付着あるいは凝集に関する機能について研究を行った。
平成10年度の研究では、P.gingivalis381株のfimA遺伝子のよる形質転換株で381タイプの線毛を新たに発現した株は、親株に比して自己凝集、共凝集、細胞付着性のいずれも低下することを明らかにした。このことは付着因子としての線毛を修飾する分子としてFimA以外の因子の存在を示唆している。
平成11年度において、我々は線毛の骨格であるFimAタンパク以外の凝集や細胞付着性に関与する分子の存在を検索した。
381タイプの線毛は、fimA遺伝子下流にコードされる50kDaおよび80kDaのタンパクにより修飾されている可能性が報告されており、形質転換により新たに発現した線毛の分子構成を解析すると、それら二つの分子が欠失していることが明らかとなった。また、細菌細胞の付着や凝集に対する影響をさけるために、精製した形質転換株線毛を用いてActinomyces viscosusに対する付着実験を行ったこところ、形質転換株の線毛は親株に比して明らかに付着性が低下することが判明した。加えて、培養歯肉上皮細胞に対する付着像を観察すると、天然型の線毛を発現している株(親株)は大きな凝集塊を形成して細胞に付着するのに対し、形質転換株の付着様式はまばらで、凝集塊が小さいあるいは凝集を示さなかった。
以上の結果より、本菌が個々の菌体が持つ本来の付着性以外に、凝集という形で細胞表面に集積する可能性があることを示し、それら凝集には50kDaならびに80kDaの微量成分が関与することが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] YUSUKE TAKAHASHI et al.: "Transformation and Expression of a Cloned fimA Gene in Porphyromonas gingivalic" Infection and Immunity. 67・4(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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