• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラット下顎切歯の萌出運動と局所血流量との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 10771022
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関鶴見大学

研究代表者

山口 志津代  鶴見大学, 歯学部, 助手 (80191229)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードラット / 切歯 / 萌出運動 / 局所血流量 / 歯髄内血流量 / レーザー血流計 / 全身血圧 / アドレナリン作動性薬物 / 歯髄血流量
研究概要

ラット下顎切歯の動きに対しては、歯髄や歯根膜といった局所の血圧や血流量の変化が影響を与えている可能性が考えられる。これまでに、補助金にて購入したレーザー血流計を用いることによりラット切歯歯髄内血流量の連続測定が可能であることを確認している。そこで今回、アドレナリン作動性薬物の静脈内投与時における歯髄内血流量の変化を、切歯の動き及び尾動脈圧の変動と同時に測定し、それらの関連性について検索を行った。
実験には体重約360gの雄性ウィスター系ラットを使用し、人工呼吸器を介して1%のハロタンを吸入させることにより全身麻酔を施した。動物には、1μg/kgのアドレナリン、ノルアドレナリン及びイソプレナリンを足背静脈より投与し、薬物投与時のラット切歯歯髄内血流量、切歯の動き及び尾動脈圧の変動を、それぞれ非接触型レーザー血流計、非接触型変位計及び圧力トランスデューサーを用いて測定した。
アドレナリンを投与した場合、ラット切歯歯髄内血流量は、切歯の挺出及び引っ込みや尾動脈圧の上昇と下降に伴って、それぞれ一過性の増大(最大増加率;15.8±8.0%)とそれに続く顕著な減少(最大減少率;49.5±17.6%)を示した。ノルアドレナリンを投与した場合、歯髄内血流量は切歯の挺出や尾動脈圧の上昇に伴って、一過性の増大(最大増加率;15.5±9.3%)を示した。イソプレナリンを投与した場合、歯髄内血流量は切歯の引っ込みや尾動脈圧の下降に伴って、顕著な減少(最大減少率;31.2±8.4%)を示した。以上の結果から、ラット切歯の動きに対して、歯髄内血流量や血圧の変化が密接に関連している可能性が示唆された。今後さらに、他の血管作動薬や交感神経遮断薬、神経節遮断薬などを静脈内投与した際の歯髄内血流量、切歯の動き及び全身血圧の変動などを同時に測定し、局所血流の変動と切歯の動きとの関連性について、より詳細に調べる予定である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山口志津代: "ラット下顎切歯の動きと歯髄内血流量との関連性"歯科基礎医学会雑誌. 41・5. 492 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi