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シェーグレン症候群発症機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10771032
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関九州大学

研究代表者

大山 順子  九大, 歯学部, 助手 (70294957)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード自己免疫疾患 / シェーグレン症候群 / 唾液腺導管上皮細胞 / T細胞クローン / 自己抗原
研究概要

われわれはこれまで、われわれのグループで確立した選択培地を用いて、正常人の唾液腺導管上皮細胞の培養を行ってきたが、今回はT細胞クローンの樹立の準備段階として、シェーグレン症候群の確定診断のために行った口唇腺生検組織を用いて唾液腺導管上皮細胞の培養を行った。培養細胞の免疫染色の結果から、正常導管上皮細胞においてはIFN-γで刺激した場合に発現する表面抗原HLA-DR、CD80が、シェーグレン症候群確実例患者の口唇腺由来の導管上皮細胞においては、継代初期では無刺激状態でも発現が認められ、この結果はシェーグレン症候群患者の口唇腺の免疫組織染色におけるこれらの表面抗原の発現に一致していた。
次にこの継代初期のシェーグレン症候群確実例患者の口唇腺由来の導管上皮培養細胞と同一患者から得られた末梢血単核球をIL-2存在下で混合培養したところ、培養2日目から一部の上皮系の細胞の周囲に単核球の集積が認められるようになり、7日めでは単核球の増殖が明らかに認められた。このことからシェーグレン症候群では導管上皮細胞がnon-professionalな抗原提示細胞として機能し、末梢血単核球の一部には導管上皮を認識し増殖する集団が存在することが示唆された。また、この増殖した細胞の表面抗原はフローサイトメトリー解析からCD3陽性CD4陽性のT細胞であることが判明した。現在RT-PCR法、ELISA法を用いてこのT細胞ラインのサイトカイン産生パターンの解析を進めると共にT細胞クローンの樹立を試みている。またT細胞ライン、末梢血単核球、口唇腺におけるT細胞レセプター(TCR)遺伝子をSSCP法を用いて解析したところ、T細胞ライン、口唇腺で共通の移動度を持つバンドが検出され、現在このTCR遺伝子の塩基配列の決定を行っている。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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