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歯の形成過程におよぼす放射線の作用(培養象牙芽細胞を用いた実験)

研究課題

研究課題/領域番号 10771036
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関昭和大学

研究代表者

田谷 あつ子  昭和大, 歯学部, 助手 (00291675)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード放射線影響 / 象牙芽細胞様細胞 / ラット / アルカリフォスファターゼ / 石灰化
研究概要

培養象牙芽細胞様細胞の分化に及ぼす放射線の影響を検討する実験を行った。実験に用いた未分化な象牙芽細胞様細胞は、6週令同腹ラットの切歯歯髄を摘出して細切後に酵素処理により細胞を遊離させて分離し、10%FBSを含むα-MEM培養液を用いて培養した。1継代目の細胞をマルチウェルプレートに播いて培養し、4MVエックス線を照射して、細胞の分化と増殖に及ぼす放射線の作用を検討した。照射量は2、4および8Gyとし、コントロールには非照射の細胞を用いた。細胞の分化の指標として、アルカリフォスファターゼ(ALPase)活性を呈色反応により測定した。分化した細胞による石灰化した骨様結節の形成はvon Kossa染色を行って定性的に評価し、沈着したカルシウム(Ca)量の定量はカルシウムCテストを用いて比色定量した。
ALPase活性は、培養日数の経過に伴って増加したが、石灰化が進んだ時期には低下した。細胞がサブコンフルエンスの時期に照射して培養を続けると、照射後7日目のALPase活性およびカルシウム量は、照射群とコントロール群を比較して差が認められなかった。細胞がコンフルエンスの時期に照射すると、照射後6日目のカルシウム量は照射群とコントロール群で差がみられなかった。これらの結果から、これまでに検討した条件においては、エックス線の作用は細胞の分化を阻害しないことが示唆された。しかし、細胞の分化の程度が異なる時期に照射すると照射の影響が異なると考えられるために、更に検討を行っている。さらに、放射線による細胞死の機序として、アポトーシスの誘発が考えられる。そこで、放射線照射後の細胞核の断片化、DNA断片化を調べ、アポトーシスの検討を行っている。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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