研究概要 |
当教室で樹立したマウス多量体免疫グロブリンレセプター(mpIgR)cDNA transfectant LmSC細胞を,抗mpIgR抗体により染色しより発現の強いsubclone LmSC5を樹立した。同細胞とparental cellであるL細胞を、それぞれ3x10^5個の割合で10cm培養皿に撒き18時間培養後、C3H/HeJマウスの胸腺細胞を調整し、1x10^7個の割合で加え共培養した。培養5日目に浮遊細胞を回収し、細胞表面マーカーについてFACScanにて検索した。いずれの培養系においても、Thy-1陽性細胞が95%,B220陽性細胞が5%という割合で存在しており、大きな差は認められなかった。しかし、CD5陽性細胞に関しては、transfectantとの共培養で約10%と、L細胞との共培養よりも(〜2%)わずかに多かった。今後さらに検索を続け、この現象の再現性について確認するとともに、その他の細胞表面マーカーについても検索する。
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