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象牙質形成における歯髄組織中の基質蛋白および遺伝子発現の組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10771048
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

二宮 雅美 (二宮 政美)  徳島大学, 歯学部, 助手 (10291494)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード歯髄組織 / 歯髄結石 / 石灰化 / オステオポンティン / オステオカルシン / オステオネクチン / I型コラーゲン / オステオボンティン / I型コラーゲン:
研究概要

歯髄組織による象牙質を含む硬組織形成の制御には、骨代謝での役割が示唆されているいくつかの基質蛋白の関与が考えられている。象牙質の形成について検討するうえで、歯髄組織中に形成されることのある歯髄結石の基質蛋白を調べることは、歯髄組織の硬組織形成能の解明に関与するものと思われる。
そこで今回報告者は、抜髄時に採取した歯髄結石を試料として、その基質蛋白について検討を加えた。基質蛋白として、Ca-結合能を有するオステオポンティン(OPN)、オステオカルシン(OCN)、オステオネクチン(ON)およびI型コラーゲンを選択した。まず、試料を4%パラホルムアルデヒド溶液にて浸漬固定し、19%EDTA溶液にて脱灰後、通法に従ってパラフィン包埋した。その後厚さ5μmのパラフィン切片を作成し、各基質蛋白の特異的抗体を用いてABC法により免疫染色を行った。その結果、歯髄結石中の基質蛋白としてI型コラーゲンとOPNを同定し、その局在はI型コラーゲンは結石の全域に渡って均一に分布し、OPNは結石の表層に発現しているのが観察された。一方、OCNとONに関しては発現が観察されなかった。
また、ラット歯髄細胞培養系を用いて、歯髄細胞が合成分泌する蛋白のうち石灰化に関与するリン酸化蛋白を免疫沈澱法にて同定したところ、合成分泌される主要なリン酸化蛋白質はOPNであることが明らかとなった。
以上の結果から、歯髄結石の形成にI型コラーゲンとOPNが関与していること、特に歯髄組織の石灰化には歯髄細胞から分泌されるOPNが強く関与している可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Ninomiya: "Immunohistochemical Localization of Osteopontin in Human Dental Pulp Stones"Journal of Endodontics. (in press). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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