研究課題/領域番号 |
10771067
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
有本 憲弘 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20291768)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | リン酸四カルシウム / リン酸八カルシウム / ハイドロキシアパタイト / 相転化 / 象牙質 |
研究概要 |
本研究における最終目的は、感染した歯質を周囲の歯質に近似した象牙質様硬組織に置換し治癒させる可能性を検討することである.。 昨年度までに、使用材料であるリン酸四カルシウム(TTCP)およびリン酸八カルシウム(OCP)の合成条件および試料作製の手法を確立した.さらに擬似体液での相転化反応を観察しCa/P比1.67の場合に良好な反応をする事を確認した。 本年度はこれらの結果を基に実際の口腔内の条件を想定し人工唾液との反応を検討した結果類似体液中での反応と同様Ca/P比1.67において良好な相転化反応を確認した。一方、ウサギの歯を用いた移植実験においては移植法の困難さおよび試料の口腔内停滞性の悪さが認められ、結果を得ることができなかった。そこで試料を停滞させる目的でTTCP・OCP混合物および各種リン酸カルシウム塩を用いin vitroでレーザーを用い象牙質への溶着試みた結果、TTCP・OCP混合物の出発原料である炭酸カルシウム・第二リン酸カルシウム混合物で良好な象牙細管を封鎖するような像を観察した。これら一連の結果より、TTCP・OCP混合物により象牙質内に硬組織を形成する際には試料の停滞性を付与させる必要性がありその一手法として歯科用レーザーの応用も有効であると考えられた。 TTCP・OCP混合物は相転化反応により生体硬組織の主成分であるアパタイトに転化する事から歯の硬組織である象牙質様硬組織を形成可能な材料であると思われた。
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