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全部床義歯装着患者の機能評価

研究課題

研究課題/領域番号 10771094
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

有田 正博  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (50184289)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード全部床義歯 / 機能評価 / 咬合力 / 咬合バランス / 咀嚼能力 / 義歯の満足度評価 / 臨床的評価
研究概要

全部床義歯患者の片側かみしめでの咬合力と全部床義歯の機能的評価因子(義歯の維持安定性,顎堤形状,咬合バランス,咀嚼能力さらに義歯に対する患者の総合的な満足度など)との関連性について検討し,以下結果が得られた.
1.患者の性別,年齢,義歯の装着期間と咬合力との間には有意な相関は認められなかった.
2.上顎全部床義歯の維持力および上下顎全部床義歯の安定性がともに良好な症例ほど,大きな安定した咬合力発揮する傾向が認められた.上下いずれか一方でも極端に維持安定性が悪い症例では,咬合力は有意に低く,上下顎義歯の安定性が咬合力の大きさを左右する因子であることが示唆された.
3.中心咬合位での咬合力およびその左右バランスは,咀嚼機能や満足度との有意な相関はなかったが,片側かみしめでの咬合力が大きいほど咀嚼能力や患者の主観的満足度は高い傾向が認められた.
4.上下顎顎堤吸収度と咬合力の間には有意な相関は認められなかった.顎堤形状の良否に関わらず,粘膜が薄く,顎堤部の疼痛閾値の低い症例や初期の調整回数または再製回数の多い症例では,有意に咬合力は低かった.
5.以上の結果より,片側かみしめ咬合力の計測は,臨床で簡単に計測できるうえ,上下全部床義歯患者の義歯の維持安定性,咀嚼能力および患者自身の義歯を使用する巧みさを評価する上で有効な診査法であると考えられる.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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