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無歯顎者の下顎および手指の音刺激に対応するタッピング運動の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10771100
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

下平 修  昭和大学, 歯学部, 助手 (30235684)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード多点動作解析 / 顔面皮膚上標点 / 下顎骨上仮想点 / 光反射性標点 / 下顎安静位 / 立体構築 / 運動経路 / 下顎タッピング / 手指タッピング / 仮想点計測 / 精度検定
研究概要

1.目的
顎口腔系の運動能力は歯の欠損や義歯の状態などによって影響されるだけではなく,加齢,老化や全身的な運動能力とも関連する.高齢者の顎口腔系の機能評価にあたり,特に無歯顎者では下顎骨自体の運動を観察することは困難であるため,顔面の動態から下顎運動を推測できれば臨床上きわめて有益である.そこで,多点動作解析システムに仮想点挿入プログラムを導入し,基本運動,咀嚼,発音運動時の顔面皮膚上標点,および下顎骨上仮想点の運動経路,運動量の比較を行っているが,本研究では中心咬合位と下額安静位における部位による両者の一致度を検討した.
2.方法
被験者は健常有歯顎者10名で被験者の顔面皮膚上に光反射性標点をオトガイ点およびその正中後方2点(Me1,Me2,Me3),左右顎角,下顎下縁の左右2点づつ(M3,M6,G),計9点を貼付した.また,3個の標点を設置したマーカーを下顎歯列に装着した.さらに2個のマーカーを設置した棒状ポインタ-を用いて,静止時の下顎下縁,オトガイ正中部の3点の計9部位の皮膚上標点を順に指示し仮想点データとした.被験者の顔貌を6台の高速度ビデオカメラで上下左右6方向から撮影し,Data Station(VICON 370,Oxford Metrics社製)へ収集したデータをリアルタイムでWork Stationへ転送し,立体構築する.これらを,独自に開発した任意点挿入プログラム(nac社製)によって合成し,皮膚上標点と仮想下顎骨上点の運動量を比較した.
3.結果と考察
安静位における移動距離の差の分散分析では,部位および皮膚上標点と仮想点間,被験者別で有意性が認められた.部位別には,平均値は正中部のMe2,1,3で両者の差が小さいが,一般に後方の部位ほど差が大きい.これは軟組織中を下顎骨が移動する量が大きいためと思われる.各部位の観点と仮想点間の検定結果(t-test)ではMe2以外のすぺてで有意差が認められ,仮想点の方が移動距離が大きかった.以上から下顎骨と皮膚が最も同期して移動するのはオトガイ前方下面(Me2)であることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 清水俊博: "下顎および手指の音刺激に対応するタッピング運動の解析:健常有歯顎者について"日本補綴歯科学会雑誌. 41・3. 439-449 (1997)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 下平修: "下顎および手指の音刺激に対応するタッピング運動の解析:無歯顎者と有歯顎者の比較"日本補綴歯科学会雑誌. 42・1. 20-29 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 下平修: "モーション・キャプチャーによる顔面および下顎骨上仮想点の運動経路3次元解析"日本補綴歯科学会雑誌. 42,99回特別号. 76 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 下平修: "顔面と下顎骨上仮想点の咀嚼・発音時の運動経路の解析"日本補綴歯科学会雑誌. 42・100回特別号. 148 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 河野勇治: "顔面上標点と下顎骨上仮想点の運動解析-中心咬合位と案静位の比較-"日本補綴歯科学会雑誌. 43・101回特別号. 75 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 河野勇治: "顔面および下顎骨上仮想点の運動解析-システムの精度と臨床応用例-"日本補綴歯科学会雑誌. 43・6. 1066 (1056)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 張 仁彦: "咀嚼時の口腔・顔面運動経路の3次元解析:健常有歯顎者について" 昭和歯学会雑誌. 17・2. 136-153 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 山縣健佑: "無歯顎者の咀嚼時の切歯点,オトガイ,モダイオラスの運動経路の比較" 昭和歯学会雑誌. 17・3. 233-245 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 清水俊博: "下顎および手指の音刺激に対応するタッピング運動の解析:健常有歯顎者について" 日本補綴歯科学会雑誌. 41・3. 439-449 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 下平 修: "下顎および手指の音刺激に対応するタッピング運動の解析:無歯顎者と有歯顎者の比較" 日本補綴歯科学会雑誌. 42・1. 20-29 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 下平 修: "モーション・キャプチャーによる顔面および下顎骨上仮想点の運動経路の3次元解析" 日本補綴歯科学会雑誌. 42・99回特別号. 76 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 下平 修: "顔面と下顎骨上仮想点の咀嚼・発音時の運動経路の解析" 日本補綴歯科学会雑誌. 42・100回特別号. 148 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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