研究課題/領域番号 |
10771118
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
渡辺 俊英 (渡辺 俊秀) 千葉大学, 医学部, 助手 (10301095)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 口腔癌 / 癌抑制遺伝子 / 転移抑制 / CD82遺伝子 |
研究概要 |
60症例分の組織標本と口腔癌組織から抽出精製したDNAを用いて以下の結果を得た。 1) PCR-SSCP法とsequencingにより、3.2%の症例でDNAの構造異常(mutation)が認められた。 2) RT-PCR法により、38%の症例でmRNAの発現減弱を認め、さらに、24%の症例でmajor mRNAとは異なる長さと構造を有するmRNAの発現を認めた。 3) 免疫染色(ABC法)で56%の症例で、CD82タンパクの発現が減弱あるいは消失していた。 4) methylation分析により、18%の症例でDNAのmethylationが認められた。 5) 2)3)のmRNAあるいはCD82タンパク発現異常とリンパ節転移との間には強い相関が認められた。 以上の結果から、CD82遺伝子の発現異常は口腔癌においてもリンパ節移転に強く関与していること、その発現減弱の原因としてはDNAの構造異常は考えにくく、一部はDNAのmethylationによるが、その他にもっと大きな原因(他の遺伝子産物に寄る制御等)があるものと考えられた。 この結果を現在、Cancer Researchに投稿中である。
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