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遺伝子導入による多機能培養粘膜の作製と移植に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10771124
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関名古屋大学

研究代表者

畠 賢一郎  名古屋大学, 医学部, 助手 (80293710)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード培養口腔粘膜上皮 / レトロウイルスベクター / 遺伝子導入 / 移植 / 培養 / 口腔粘膜上皮 / ヒト凝固第IX因子
研究概要

本研究期間に明らかになったことは次の事項である。
1.培養口腔粘膜細胞にレトロウイルスを用いて遺伝子導入が可能であった。
われわれが通常移植組織として用いている3T3をFeederとする方法でも、レトロウイルスベクターを用いることにより遺伝子導入が可能であった。その際の遺伝子導入効率は70cells/mm2程度だった。
2.セレクションを行うことで遺伝子導入細胞のみで構成された培養粘膜上皮シートが完成した。
G418を含むselective mediumにより、セレクションを行った結果、100%導入細胞により構成された培養粘膜上皮が完成した。その際、通常用いられている血清添加培地ではなく、無血清培地(KGM)を用いることにより、セレクション中の細胞分化を制御でき効果的な培養粘膜上皮の作製が可能となった。
3.動物への移植実験において局所発現を得た。
前述の遺伝子導入培養粘膜上皮をヌードマウスに移植した。移植の方法はBarrandonらの報告した方法を用い、矩形皮弁内側への移植を行った。その結果、移植された遺伝子導入細胞は遺伝子発現しX-Ga1染色にて観察した際には、肉眼的および組織学的にも陽性細胞が確認できた。。この発現は徐々に低下したが移植後5週目においても認められた。
4.末梢血中に導入遺伝子由来タンパクの発現が確認できた。
ヒト血液凝固第IX因子遺伝子導入培養粘膜上皮を前述の方法同様に移植した。その結果、マウス移植群に第IX因子の発現を認めた。経時的観察により、これら発現は3日目で約1.6ng/mlであったが、徐々に低下し23日目には約0.8ng/mlにとなった。
以上の結果により培養口腔粘膜上皮細胞は遺伝子導入における標的細胞として有用であることが示された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] HIROKAZU MIZUNO et.al.: "Successful Culture and Sustalnability in Vivo of Gene-Modified Human Oral Mucosal Epithelivm"HUMAN GENETHERAPY. 10. 825-850 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 上田実: "ティッシュ・エンジニアリング"名古屋大学出版. 289 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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