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鎮静法が味覚刺激に及ぼす影響-苦味刺激を中心にして-

研究課題

研究課題/領域番号 10771133
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

江口 覚  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20263866)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
キーワード味覚 / 苦味 / 局所麻酔薬 / キシロカイン / ろ紙ディスク法
研究概要

代表的な局所麻酔薬であるキシロカインを用いて味覚刺激の種類を測定した。成人を対象に1%、2%、4%のキシロカインを刺激溶液とした。測定は基本4味覚と痺れ感の5項目について判定した。また、麻酔効果が現れはじめる5分間を判定時間とした。測定開始直後は苦味、塩味、酸味刺激が認められた。これらの刺激の強さは時間経過とともに減少した。また痺れ感は約3分後より強くなる傾向が見られた。痺れ感の増加にともない味覚刺激強さに減少が認められた。苦味刺激の強さは刺激溶液である局所麻酔薬の濃度に依存して強くなる傾向が見られた。しかし塩味刺激は4%のに較べ1%の低濃度で強く見られた。局所麻酔作用は麻酔薬の濃度に依存して強くなることが知られている。苦味刺激は局所麻酔薬であるキシロカインの味覚刺激として知られていたが、今回の測定から苦味刺激の他に塩味、酸味刺激もあることが示唆された。また、キシロカインの麻酔作用は麻酔薬溶液の濃度に依存して強くなることが知られている。味覚刺激の強さはキシロカインの濃度に依存して強くなる傾向が見られたが、塩味刺激は低濃度の溶液で味覚刺激が強よく見られた。今回の測定で認められた苦味や塩味の味覚刺激については,その代表的な味覚刺激物質であるキニーネや塩化ナトリウムを用いての研究が多くあり、味覚閾値などについて明らかにされている。しかし、今回のように時間経過による味覚刺激の変化を測定した報告は見あたらない。そのため苦味刺激物質や塩味刺激物質の経時的味覚刺激の変化を測定する予定である。また、キシロカインの持つ味覚刺激から苦味や塩味刺激の作用と局所麻酔薬の作用に何らかの関連があると考えられる。そのため免疫染色法により味覚受容部の味蕾、味細胞におけるこうした味覚刺激物質およびキシロカインの局在部位について検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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