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インプラントを応用した顎骨再建症例の機能評価

研究課題

研究課題/領域番号 10771138
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

豊田 純一朗  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (80281202)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード咀嚼機能 / インプラント / 唇顎口蓋裂 / 顎裂骨移植 / 上顎洞底骨移植 / パノラマX線写真 / 3次元 / 筋電図
研究概要

顎口腔領域の先天奇形,腫瘍病変,外傷,炎症などによって歯や顎骨が欠損している症例に対して,骨移植とインプラントを併用して咀嚼機能を回復することは極めて有用である。しかし,このような症例のインプラント治療後の咀嚼機能の評価を定量的に行った研究は少ない。
本研究においては,まず多施設共同研究によって,わが国におけるインプラントを使用した顎補綴の現状を調査した。その結果,口腔悪性腫瘍に対する放射線,化学療法がインプラント治療にそれほど大きく影響しないことを明らかにした。
口腔領域における最も頻度の高い先天奇形である唇顎口蓋裂患者に対しては,顎裂部骨移植症例の長期観察を行い,天然歯が萌出した症例の頻度を明らかにするとともに,萌出しない症例においてはインプラントによる補綴治療が必要であることを明らかにした。
上顎切除症例や,上顎顎堤異常吸収症例に対してインプラントを行うための上顎洞底骨移植を行った場合の移植骨の経時的な変化に関してパノラマX線写真による計測を行った。その結果,骨移植後4か月を経過すると移植骨は減少する傾向にあるため,移植後3か月頃にはインプラント植立を行うべきであるという結論を得た。
顎骨切除症例の術前術後の形態的な変化を定量的に観察するための手段として,非接触レーザー3次元形態計測装置を用いた分析法を開発した。そして,顎骨の切除によって,顔面軟組織形態がそのように変化するかを定量的に予測する方法を確立した。
現在行っている研究としては,骨移植症例に対する咬筋,側頭筋筋電図測定,咀嚼圧測定,インプラント周囲の盲嚢測定,咀嚼能率測定などがある。これらのデータを解析していくことによって,インプラントを併用した,顎骨再建症例の術後機能評価を定量的に行うことが可能になると考える。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ihara K,Goto M,Miyahara A,Toyota J,Katsuki T: "Multicenter Experience with Maxillary Prostheses Supported by Branemark Implants :A Clinical Report" Int J Oral Maxillfac Implants. 13. 531-538 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 井崎理理子,豊田純一朗,後藤昌昭,野口信宏,井原功一郎,香月 武: "顎裂部への二次的自家腸骨移植後の歯の観察" 日本口蓋裂学会誌. 23・2. 83-90 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 内田雄基,後藤昌昭,井原功一郎,豊田純一朗,香月 武: "上顎洞底に移植した骨のパノラマX線写真による評価" 日本口腔インプラント学会誌. 11・2. 183-189 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 野村泰慎,野口信宏,後藤昌昭,井原功一郎,豊田純一朗,角田隆規,香月武: "レーザー3次元形状計測装置を使った顎矯正手術による顔面形態変化の分析" 日本口腔科学会誌. 47・3. 408-416 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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