研究概要 |
1,SDラット(2W)を用いて口腔粘膜骨膜欠損を作成し、同部位に広頚筋膜弁を持ちいて再建を行った。経時的に再建部位に肉芽組織を採取し、線維芽細胞の細胞培養を行った。対照群として、歯肉より線維芽細胞より同様に細胞培養を行った。 2,細胞培養に樹立した線維芽細胞の中に筋線維芽細胞が存在するか検討を行う為にα-SM actin抗体を用いて免疫組織学的染色を行った。その結果、再建部位より採取した肉芽組織より樹立した線維芽細胞の中にα-SM actin陽性の線維芽細胞が認められた。一方対照群の線維芽細胞には同陽性細胞は認められなかった。 3,2で樹立した筋線維芽細胞と対照群の線維芽細胞を用いて、経時的にα-SM actin、プロコラーゲンタイプ1産生、並びに細胞周期の解析を抗21抗体、p27抗体、抗サイクリン抗体、抗Cdk抗体を用いて、行った。 4,2で樹立した筋線維芽細胞と対照群の線維芽細胞を用いて、筋線維芽細胞とコラーゲンとの細胞-細胞外マトリックスの相互作用を検討するため、コラーゲンゲル状で細胞培養を行い、細胞増殖能をBrd-U抗体を用いて解析を行った。細胞-細胞外マトリックスの相互作用については、抗インテグリン抗体(α1β1抗体)を用いて解析を行った。また、細胞周期については抗21抗体、p27抗体、抗サイクリン抗体、抗Cdk抗体を用いて、解析を行った。3、4で得た結果より、細胞-細胞外マトリックスと細胞周期の関連について検討を行った。
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