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白板症の癌化過程における細胞周期制御機構の検討

研究課題

研究課題/領域番号 10771149
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

中村 雅子  昭和大, 歯学部, 助手 (80286856)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード口腔白板症 / 上皮異形成 / 癌化 / サイクリン依存性キナーゼ抑制因子 / 癌抑制遺伝子
研究概要

細胞増殖は、細胞周期の秩序だった進行に従って調節制御を受けている。癌化の過程においては、細胞周期が律速されるとともに、癌抑制遺伝子も変異により不活性化され、これらにより細胞が無秩序に増殖するような状態へと変化していくと考えられる。そこで口腔粘膜における重要な前癌病変である口腔白板症を主なサンプルとして種々の細胞周期調節因子と白板症の癌化との関連について検討をした。
本年度は、生検や切除時に得られた正常粘膜、白板症および白板症より癌化した症例(患者の同意を得られた症例のみ)の組織を用いて以下の項目について検索をおこなった。
1) CKIであるp21ファミリーの発現の変化、
2) 癌抑制遺伝子(Rb)発現の変化
蛋白レベルの検索は、組織標本を用いて酵素抗体(ABC)法(使用抗体はいずれもmouse monoclonal antibody、p21 protein(4D10)およびRbgene protein(1F8)で、また組織よりRNAを抽出し、RT-PCR法にて癌化組織および白板症の上皮異形成の進行によるこれらの遺伝子の発現およびその変化を検討した。
その結果、p21の発現は蛋白レベルにおいては、正常粘膜組織および癌組織においていずれにおいても認められなかったが、上皮異形成のみられた口腔白板症組織においてわずかにその発現を認めた。しかしながら、遺伝子レベルの解析においては、正常粘膜、口腔白板症および癌組織のいずれにおいても発現が認められた。また、Rb遺伝子産物については、口腔白板症の上皮異形成の進行に伴って、増加傾向を示した。
現在、Rb遺伝子の発現を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2021-12-08  

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