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矯正的歯牙移動におけるBMPの役割について

研究課題

研究課題/領域番号 10771185
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

日浦 賢治  徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20228696)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードBone morphogenetic protein / 歯の移動 / 骨リモデリング / 歯根膜細胞 / BMP / 歯牙移動 / 歯根膜線維芽細胞 / 骨芽細胞 / mRNA
研究概要

Bone morphogenetic protein(BMP)はTGF-β superfamilyに属するタンパク質であり、異所性の骨形成活性で示されるように、強力な骨形成促進作用をもつことが知られている。矯正学的な歯の移動において、牽引側では骨添加、圧迫側では骨吸収が生じるが、このような骨リモデリングの機構はよく解っていない。我々は本研究において、矯正学的な歯の移動においてみられる骨リモデリングにおける、BMPの役割の解析を試みた。
Waldoらの方法によりラットの上顎臼歯を移動させ、経時的にサンプリングを行った。これらの顎骨から作製した切片を用いて、歯周組織におけるBMP-2,4,6,7の遺伝子および蛋白の発現の検討をin situ hybridization、immunohistochemistryにより行い次の結果を得た。
1,定常状態においては、BMP-2,4,7mRNAを発現する細胞は歯周組織において全く見られなかった
2,実験的な歯の移動において、歯根膜細胞、骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞および移動歯の歯根先端部のセメント芽細胞において、強いBMP-2,4,7mRNAの発現が見い出された。
3,immunohistochemistryにより、実験的な歯の移動時に、歯周組織におけるBMP-2,4,7の蛋白発現の増加が確認された。
4,BMP-6mRNAを発現する細胞は定常状態、実験的な歯の移動のいづれにおいても見い出されなかった。
以上より、矯正学的な歯の移動における骨リモデリングにおいて、BMP-2,4,7が関与していることが示された。現在、我々はこれらの研究結果について、論文投稿準備中である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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