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ポルフィロモナス・ジンジバリスのアルギニンカルボキシペプチダーゼの病原性について

研究課題

研究課題/領域番号 10771186
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

増田 かなめ  徳島大学, 歯学部, 助手 (30243710)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード歯周病原性細菌 / Porphyromonas gingivalis / アルギニンカルボキシペプチダーゼ / 歯周病 / Prophyromonas gingivalis
研究概要

歯周病原性細菌のPorphyromonas gingivalisは、糖を分解することができないため、様々なタンパク分解酵素を産生し、これらの酵素によって遊離したアミノ酸を代謝してエネルギーを獲得しているものと考えられている。著者は、本菌の培養上清においてアルギニンの著しい消失を認め、またアルギニンからのATP産生を認めたことから、アルギニンを本菌の生育に関与するアミノ酸の一つとして考えている。そこで、タンパク質からアルギニンの遊離に関与するアルギニンカルボキシペプチダーゼを菌体より抽出し、分離・精製を行った。精製した酵素の部分アミノ酸配列を調べ、このアミノ酸配列をコードする本菌のゲノムマップを構築しているコンティグを探し、遺伝子解析を行った。推定されたタンパク質をコードするopen reading frameに基づいたアミノ酸配列のホモロジー検索を行ったところ、zinc carboxypeptidase familyと相同性が認められ、zinc-binding regions signatureを示す共通配列が存在することが明らかとなった。また酵素活性の阻害実験においても同様の性質を示すことがわかった。カルボキシペプチダーゼの特異的阻害剤であるDL-2-mercaptomethyl-3-guanidinoethylthio-propanoic acid(MGTA)を培地に添加して、本菌の増殖に対する影響を調べたところ、濃度依存的に生育の阻害を示した。
以上のことから、本酵素は、同菌の産生するアルギニンアミノペプチダーゼ(Arg-gingipain,trypsin-like protease)との共同作用により、栄養源となるアルギニンを周囲の組織から遊離し、このことが本菌の増殖と病原性に重要な役割を果たしていると考えられる。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Masuda: "Characterization of Arginine Carboxypeptidase from Porphyromonas gingivalis"Journal of dental research. 78. -507 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 増田 かなめ: "Porphyromonas gingivalisの産生するアルギニンカルボキシペプチダーゼの遺伝子解析"口腔衛生学会雑誌. 49. 628-629 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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