研究課題/領域番号 |
10771202
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
柳下 寿郎 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (50256989)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 矯正学的な歯の移動 / メカニカルストレス / 歯槽骨 / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / TRAP / アルカリフォスファターゼ / 酵素組織化学二重染色 / ラット / 歯根膜 / 応力記憶 |
研究概要 |
歯を支える歯周組織では歯根膜構成細胞、骨芽細胞、破骨細胞および骨細胞が存在するが、矯正学的な歯の移動に伴い、矯正力負荷によって歯根膜組織に変性をきたし、肉芽形成による組織修復機転が働くなかで、破骨細胞の分化から骨改造が継続して誘起される。また、歯根表面でも破歯細胞の分化誘導に伴い、歯根吸収をきたす。本年度においては、前年度から継続したラット臼歯モデルにおいて、生理的な遠心移動と矯正学的な近心移動に起因する歯根吸収に関して、酵素組織化学と免疫組織化学による多重染色を併用して組織形態学的に検討した。特に、パラフィン包埋薄切標本上でのアルカリフォスファターゼ(ALP)活性と酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ(TRAP)の活性を再現性高く検出しえるように、酵素組織化学の手法を改善した。このTRAP/ALPの二重染色により、生理的な遠心移動を起こしている臼歯の歯根膜・歯槽骨では、遠心側での骨吸収活性(TRAP陽性)、近心側での骨形成活性(ALP陽性)が明瞭に識別されて観察できた。矯正力を負荷した場合には、既存の酵素活性の組織内分極に変動をきたした。ただし、近心側歯根表面へのTRAP陽性の破歯細胞の付着には約2日間、歯根吸収窩が明確となるのに4日間を要し、骨吸収窩の成立(2日前後で下堀り状吸収が進行)に比べて遅延していた。現在、マクロファジ系の貪食細胞の関与を想定して、その細胞動態と破骨細胞活性の誘導との連関を継続して調べている。
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