研究課題/領域番号 |
10771219
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
阿部 嘉裕 長崎大学, 歯学部, 助手 (70202687)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | LPS / 歯周病原性細菌 / アポトーシス / 歯周病原性細胞 |
研究概要 |
Apoptosisの誘導を観察するためにLPS投与により引き起こされるサイトカイン産生と組織破壊について検索した。実験経過〜Actinobacillus actinomycetemcomitansおよびPorphyromonas gingivalisの精製LPSを5μg/3μlとなるようにPBSに溶解し、マイクロシリンジを用いてマウス左側下顎第1臼歯近心頬側歯肉に3μl、48時間毎に注入投与した。実験群および対照群(PBS投与群)として1、4、7、10、13、20回投与群を作成したが、炎症反応の経過および長期観察の目的から16、24回投与群を追加、以上8群について前炎症性サイトカインであるIL-1αおよびβ量の計測と病理組織学的観察を行った。サイトカイン産生量について〜対照群において全実験群でのIL-1αおよびβ量はほぼ似通った値を示した。実験群ではA.a、P.gともに7あるいは10回投与時まで産生量は増加し、13回群にて減少、16回以降再度増加傾向を示した。また、両サイトカインともに全実験群を通してA.a>P.gの傾向がみられ、一部には有意差を持って示された。病理組織学的検索〜実験群1回投与時では歯肉結合組織への好中球の浸潤が観られた。4、7回投与群ではマクロファージやリンパ球を加えた炎症性細胞の浸潤が広範囲に観察された。10回投与群から形質細胞が観察され、13回以降リンパ球と形質細胞の浸潤が観察された。骨吸収率の計測〜A.aは4回投与時以降、P.gは7回投与時以降に骨吸収が観察され、ともに13回投与時までは増加傾向を示し16回投与時には減少、以降は有意な変動を示さなかった。また、観察期間においてA.aはP.gLPSに比べ骨吸収活性が高い傾向にあった。今後の予定〜現在、採取した切片についてアポトーシス細胞の検出を試みている。また、DNAラダーの解析については実験条件等について検討中である。
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