研究課題/領域番号 |
10771236
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅 敏幸 東京大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (10221904)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ポリアミントキシン / Lipogrommistin A / ニトロベンゼンスルホンアミド / 18員環閉環反応 / HO-416b / スルホンアミド / ジアミン / アルキル化 / ビーズ |
研究概要 |
昨年までの鎖状化合物の合成の知見をもとに、本年度は18員環を有するポリアミントキシンLipogrammistinAの全合成を行った。すべての2級アミン部分は、我々が開発したニトロベンゼンスルホンアミドに対するアルキル化反応により構築した。また、ジアミンの片方のみを選択的にニトロベンゼンスルホンアミド保護基で保護されたフラグメントを用いることにより、短段階での合成が可能となった。本合成において鍵となる18員環閉環反応も、ニトロベンゼンスルホンアミドとアルキルハライドにより、高収率にて構築できた。この反応は、大員環形成に必須とされる高希釈条件を必要としないことが特徴であり、モデル化合物の検討により、含窒素環状化合物合成の有効な方法論となることも確かめられた。全合成は、文献既知のアミノ酸を出発原料とし、11段階、総収率10%であった。その合成は、Wittig反応を用い脂肪鎖を有するβ-アミノ酸を合成した。引き続き、我々の方法を用いポリアミン部分を合成し、18員環構築した。最後に、ニトロベンゼンスルホニル基の脱保護、選択的アミド化を経て全合成を達成した。
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